モナコ、堂安獲りへ2年前から調査 現地チェックも

U-20(20歳以下)日本代表MF堂安律(18=ガンバ大阪)に対して、フランス1部モナコが獲得調査に乗り出していることが28日、分かった。今季フランスリーグで優勝し、欧州CL4強入りした強豪が2年前から追跡。日本が決勝トーナメントに進んだU-20W杯韓国大会での3試合3得点の大活躍も、スカウトが現地でチェックしている。早ければ今夏にも正式オファーに達する可能性がある。

大会の主役に躍り出た堂安に「世界の目」が注がれていた。前日27日のイタリア戦で2得点し、日本16強の原動力となった18歳が、欧州の強豪の補強候補としてリストアップされた。モナコ関係者が断言する。

「我々は2年間調査している。若い世代の日本NO・1選手だ」

決勝ゴールを挙げた初戦南アフリカ戦(21日)もスカウトが会場に足を運び、直接チェックしていた。

モナコは今季、17年ぶりにフランスリーグを制した。準決勝でユベントスに敗れたが、欧州CLでも堂々の4強入り。若手の育成に定評があり、最近では21歳のFWマルシャルがマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。下部組織で育った18歳FWエムバペがレアル・マドリードをはじめとするビッグクラブから注目されるなど、ステップアップの成功例が多い。そのクラブに堂安は、早くから追跡されていた。

現在は4人の欧州連合(EU)圏外選手枠が全て埋まっている。だが、モナコ関係者は「枠が空けば、ぜひ来て欲しい」という。これまでアジアからは韓国人選手1人が在籍しただけだが、フランス語を学ぶ環境も整っており「言語の問題はないと思う」と同関係者。環境面からしっかり支援し、ストレスなく過ごせるよう力を入れている。

堂安は海外志向が強く、昨夏にはオランダ1部の名門PSVから正式オファーを受けた。だが、G大阪長谷川監督や先輩のFW宇佐美(アウクスブルク)の説得もあり「まずはG大阪で結果を出す」と残留を決意。今では主力にも定着し、クラブにとって欠かせない戦力へと成長した。

今大会前に「世界に自分をアピールするチャンス」と意欲を見せており、有言実行の3試合3得点とチームを引っ張っている。この日は天安市内の宿舎で調整。早ければ今夏にも正式オファーに達する可能性もあるが、評価を高めるためにも、8強をかけた30日ベネズエラ戦で日本を勝利へと導く。

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