【U20】東京五輪監督にG大阪・長谷川健太監督&日本代表・手倉森コーチが浮上

◆U―20W杯 ▽決勝トーナメント1回戦 日本0―1ベネズエラ(30日、韓国・大田W杯競技場)

D組3位の日本は決勝トーナメント1回戦でB組1位のベネズエラに延長戦の末0―1で敗れ、2003年大会以来の8強入りはならなかった。0―0で迎えた後半18分、攻撃の切り札としてFW久保建英(15)=F東京U―18=を投入したが、得点を奪えずに延長戦に突入。延長後半3分にCKからMFエレラ(19)に決勝点を決められた。また、今大会のメンバーが中核を担う20年東京五輪の監督候補にG大阪の長谷川健太監督(51)、14年にはリオ五輪代表監督を務めたA代表の手倉森誠コーチ(49)らが候補に挙がっていることが分かった。

 東京五輪監督候補にG大阪・長谷川監督が浮上した。日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)は「年内には決めたい」と意向を示しており、これから本格的に選定に入るが、協会内では14年にG大阪で3冠を達成した実績十分の長谷川監督を推す声が上がっているようだ。

 長谷川監督はこれまで清水、G大阪で指揮を執り、5月20日の鳥栖戦でJ1通算150勝をマーク。強固な守備組織からの速攻を武器に結果を残してきた。またU―20日本代表にはMF堂安らG大阪から最多の4人を送り込むなど、五輪世代に必要な結果と育成の両立を実現できる存在だ。

 手倉森誠コーチも候補に挙がっている。世界大会での経験を重視するべきとの意見もあり、リオ五輪では1次リーグ敗退だったが、五輪を経験したのは強みだ。A代表のコーチも兼任すれば、一貫性のある育成も期待できる。

 U―20日本代表は今後7月中旬からカンボジアで行われるU―23アジア選手権予選に臨む予定で、そこまで内山篤監督(57)が指揮を執り、予選後退任する方向。東京五輪代表は、来年1月に中国で行われる本戦から始動予定。今季でG大阪との契約が終了する長谷川監督、9月でロシアW杯アジア最終予選が一段落する手倉森コーチ、両者共に就任に支障はない。他にもA代表の監督に五輪代表監督を兼任させるプランもあり、多角的に検討していく。

◆長谷川 健太(はせがわ・けんた)1965年9月25日、静岡市生まれ。51歳。清水東高から筑波大を経て日産自動車入り。92年清水へ移籍し、96年ナビスコ(現・ルヴァン)杯Vなどに貢献。Jリーグ通算207試合45得点。日本代表27試合4得点。05年に清水監督就任。10年に退任し解説者を務めた後、13年からG大阪監督。177センチ、75キロ。

 ◆手倉森 誠(てぐらもり・まこと)1967年11月14日、青森・五戸町生まれ。49歳。五戸高卒業後の86年に住友金属(現・鹿島)に加入。NEC山形(現・山形)を経て95年に現役引退。山形、大分のコーチを経て2004年に仙台のコーチに就任し、08年から監督に昇格。14年1月、U―21日本代表監督に就任し、リオ五輪代表を率いる。16年6月から日本代表コーチ。172センチ、74キロ。

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