ガンバ大阪から欧州へ旅立つ堂安律…海外挑戦へ突き動かしたのは「宇佐美貴史という存在」

明治安田生命J1リーグ第16節が25日に市立吹田サッカースタジアムで行われ、ガンバ大阪は川崎フロンターレと1-1で引き分けた。試合終了後、この試合を最後にオランダ・エールディヴィジのフローニンゲンへ期限付き移籍するMF堂安律のセレモニーが行われた。

堂安はG大阪の下部組織出身であり、ジュニアユースを含めればG大阪で7年を過ごした。シーズン途中での移籍に「本当にこのタイミングで行くのは申し訳ない」と苦しい胸の内を明かしつつ、「そういう状況の中でも僕の気持ちを理解してくれて、後押ししてくれたクラブ関係者やコーチングスタッフに本当に感謝しています。3歳からサッカーを始めて、ここまで指導してくれた指導者、そして何より家族、両親にこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございます」と自身を暖かく送り出してくれたクラブ関係者や家族への感謝を述べた。

前日にG大阪での思い出を振り返ったという堂安。しかし、思い出されたのは好調な今季のことではなく、「去年のJ3での悔しい思い出」だった。「本当にどうしたらトップで試合に出られるのかわからず、自分はこのまま終わっちゃうのかなと本気で悩みました」と苦悩の1年だったことを明かした。

ただ、そういった状況でも努力を続けられたのは、「しっかりと指導してくれた實好(礼忠)監督や、『まだまだだよ』とお尻に火をつけてくれた長谷川(健太)監督。一番はアウェイでも応援してくれたサポーターのみなさんのおかげ」だと語る。

そして最も堂安を突き動かしていたのは、G大阪の先輩でもある日本代表FW宇佐美貴史(アウクスブルク)だった。「宇佐美貴史という存在が自分の中で大きく、憧れでした」と語り、約1年前に宇佐美が移籍した際のセレモニーを回想。当時のサポーターの反応を見て、「本当に(宇佐美くんは)愛されているんだな」と感じたという。G大阪にタイトルをもたらした宇佐美に比べ、自身はまだタイトルを獲得できておらず、「大半の人はまだまだ僕のことを認めてくれていない」だろうと話したが、「1年後に『アイツは(オランダへ)行ってよかったよね』と思われるくらい活躍して、頑張ってきたい」と意気込みを述べた。

最後にクラブでの7年間を振り返り、「本当にこのクラブとは家族のような場所として所属させてもらいました。このクラブのフロントの方々や、スポンサーの方たち、コーチングスタッフやチームメイト。本当にみんなに感謝したいと思います。そして、一番はこのクラブのサポーターのことが大好きです。しっかりと向こうで頑張ってきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と改めて感謝の意を表し、セレモニーを締めくくった。

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