蘭移籍の堂安律「向こうで頑張ってくる」皆に感謝

<明治安田生命J1:G大阪1-1川崎F>◇第16節◇25日◇吹田S

 オランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍するガンバ大阪MF堂安律(19)が、国内最終戦となった川崎フロンターレ戦後にセレモニーを行った。スタジアムが暗転した後、ピッチ中央に立った堂安は、堂々と周囲に感謝の思いを述べた。

 「僕は今日のゲームを最後に移籍することに決断しました。後押ししてくれたクラブ関係者やコーチングスタッフに感謝したい。3歳からサッカーを始めて今までの指導者や家族や両親に感謝を伝えたい。ありがとうございます」

 24日にスピーチの内容を1人で考えた。15年に高校2年で(ユース所属)でデビュー。16年に高校3年ながら飛び級でトップ昇格を果たしたG大阪での思い出は、楽しいものばかりではなかった。

 「昨日ガンバの思い出を振り返った。去年のJ3の悔しい思い出が一番に出てきた。『自分はこのまま終わっちゃうのかな』と思った。それでも指導してくれた(当時のJ3)実好監督(現ユース監督)。まだまだいけるぞ、とお尻に火を付けてくれた長谷川監督に感謝したい」

 最後には支えてくれ、応援を続けてくれたサポーターに感謝した。

 「ガンバのジュニアユースから7年間、家族のような場所だった。サポーターのことが大好きです。しっかり向こうで頑張ってきたいと思います!」

 場内を1周回った後、仲間からの胴上げで3度宙に舞い、送り出された。「自分は泣くタイプじゃない」という堂安は笑顔でセレモニーを終えた。「場内を回っている時にいろんな声をかけてもらった。正直、こんなに応援してもらっていると思っていなかった。だからこそ、中途半端な結果じゃいけないなと思った」。気合を入れ直し、新しい世界へと旅立っていく。

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