鬼の采配ズバッ!G大阪・長谷川監督、ラスト堂安下げ執念のドロー

明治安田J1第16節(25日、吹田スタジアムほか)G大阪は長谷川健太監督(51)が1点を追う後半、オランダ1部フローニンゲン移籍が決まっており、国内最終戦だったFW堂安律(19)ら2枚代えの采配が奏功し、FW長沢駿(28)のヘッド弾で同点に追いつき、川崎と1-1でドロー。前節2位のC大阪は仙台を4-2で下し、勝ち点を32に伸ばした。柏は札幌を2-1で下して、首位をキープ。

 負けない力を見せた。G大阪は先制されながらも追いつき、ホームでドロー。暫定4位に後退したが、長谷川監督は貴重な勝ち点1を握りしめた。

 「この引き分けを次にしっかりといかせるように、またトレーニングを積んでいきたい」

 前半を0-0で折り返したが、後半7分に失点。すると指揮官は動いた。同19分、主将のMF遠藤とオランダ移籍が決まっているFW堂安に代えてFWアデミウソンとMF藤本を投入。心を鬼にして2枚代えの勝負手を打ち、ひし形でスタートした中盤をボックス型にした。

 これが相手に傾いた流れを引き戻し、4分後にFW長沢が井手口の左クロスに頭で合わせて同点弾。その後もMF倉田、今野をボランチと左MFで入れ替えながら打開を図った。逆転には届かなかったが、執念の采配で勝ち点をもたらした。

 中盤のひし形は今季開幕してから導入し、ボックス型は昨年までの主戦。MF遠藤は「システムは最初の配置だけ。大事なのは相手につかみづらいポジションを取り続けること」と話した。この大黒柱のスタンスもあり、試合中の状況に応じて戦い方を変化させられることがガンバの強みの1つ。劣勢の展開で底力を見せた。

 中盤のパス回しに強みを持つ川崎を相手に「必要以上に(ボールを)もたれることもなかった」と指揮官。この勝ち点1を優勝につなげる1にしてみせる。

リンク元

Share Button