G大阪ユースが快足FW白井の先制点を皮切りに大勝、池田は6点目

[7.27 日本クラブユース選手権(U-18)ラウンド16 札幌U-18 0-3 G大阪ユース 前橋フA]

攻撃力を存分に見せつけた。第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)は27日にラウンド16を行い、ガンバ大阪ユース(関西1)は3-0で北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道1)を下して準々決勝へ駒を進めた。

前日に行われたグループステージ最終戦で2点差を追いつかれたG大阪ユースは、實好礼忠監督が「昨日は、ただ単にボールを持っているだけの攻撃になってカウンターを食らうことが多かったので、改善を促した。今日は裏へのパスやスルーパス、仕掛けるところがたくさん出ていたので良かった。だから、カウンターを受けないバランスになっていて、隙がなかった」と話したとおり、積極的な試合運びで試合の主導権を掌握した。

開始早々から中盤の岩本翔、芝本蓮らが狭間でパスを受けて相手を引き付け、サイドに起点を作ってアタック。11分に快足FW白井陽斗が抜け出す決定機を作り、16分にも左MF足立翼がワンツーで突破。その後、やや攻めあぐねて、GK桑原瑠真がバックパスを空振りしたり、28分に右からのクロスを白井が空振りしたりとリズムを崩すプレーも生まれ、前半30分過ぎから札幌U-18の藤村怜、佐藤大樹という強力2トップに苦しめられる時間帯があったが、後半に入るとまた攻勢に出た。

後半9分、U-17日本代表MF奥野耕平の浮き球のパスに抜け出た白井がニアサイドを破るシュートを決めて先制。自慢の加速力で相手を振り切った白井は「前半に攻めていた(けど決まらなかった)ので、難しい試合になるかなと思ったし、自分が決めて勢い付けな(いと)アカンと思っていた。前半は決めな(いと)アカンと思い過ぎて焦ってしまった。得点の場面は、ワンタッチで打つか迷ったけど、冷静にトラップをした。前半にニアを狙って外してしまったので、ニアで決めたいと思った。決まって良かった」とゴールを振り返った。U-23チームでJ3に4試合出場し、トップチーム昇格を視野に入れる快足ストライカーの一発は、チームに安定感を与えた。

対する札幌U-18は、2年生の長身FW中村桐耶を前線に投入し、藤村を左MFに置いて反撃。後半18分、FKのフィードに中村が競り勝ち、FW佐藤が頭で合わせられれば1点という惜しい場面を作り出した。ただ、相手から試合のペースを奪うことはできず、G大阪ユースは後半32分に右のコーナー付近から右DF奥井大貴がヒールパスを出すと、芝本がエンドライン際を突破してラストパス。投入されたばかりの山下諒が決めて追加点を奪った。

札幌U-18は終盤のCKでGKがゴール前まで上がるなどパワープレーから1点を返そうと試みたが及ばず、逆に試合終了間際、G大阪ユースは今大会絶好調の池田匠吾が投入直後に味方のミドルシュートのこぼれ球を詰めてダメ押しの3点目を決めた。池田は通算6得点目となり、得点王が見えて来た。

自慢の攻撃力を見せつける快勝で8強入りを決めたG大阪ユースの主将を務める奥井は「理想の流れで先制して、追加点、ダメ押しの1点と完ぺきの流れで出来た。昨日の反省点が生かせた。U-23チームから(芝本)蓮も帰って来て層も厚くなっている。このまま押し切って優勝まで行きたい」と10年ぶり4度目の優勝に強い意欲を示した。29日に行われる準々決勝では、浦和レッズユースと対戦する。

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