【G大阪】引退のGK藤ケ谷「健太さんじゃなかったら、今、僕はここにいない」

今季限りでの現役引退を28日に発表したG大阪のGK藤ケ谷陽介(36)が29日、大阪・吹田市内での練習後に取材に応じた。今季最後の練習公開日に多くのサポーターが駆けつけて別れを惜しんだ。「『お疲れさまでした』とか『ありがとうございました』とか言ってもらって、涙ぐんでくれた方もいたので、泣きそうになりました。すごくうれしかったです」と感謝した。

今月上旬にクラブ側から契約満了の方針を伝えられたことを受け、19年間のプロ生活に終止符を打つことを決断した。「まだやれるという思いもあったし、ここで終わるのかなというのもあった。新しいチームを探して、新しい環境でやっていく強い気持ちを持てなかった。『ここで終わるのがいいのかな』ということで決めました」と明かした。

J1通算223試合出場の藤ケ谷は静岡・磐田東高から1999年に札幌入団。05年にG大阪へ移籍し、同年のJ1初優勝など数々のタイトル獲得に貢献。08年は正GKとしてACLを制覇した。14年は磐田に移籍し、15年に長谷川健太監督(52)の要望で復帰した。「健太さんじゃなかったら戻って来られなかったと思うし、戻って来る気持ちにもなっていなかった。健太さんじゃなかったら、今、僕はここにいない。サッカー人生の中で一番いい時間を過ごさせてもらった。多くのタイトルを取らせてもらったし、いいチームメートに出会えたし、周りの人に恵まれてここまでできた」と、すがすがしい表情を浮かべた。

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