2分の1成人式で誓った「東福岡経由G大阪入り」、MF福田湧矢は新たな目標・王座奪還へと突き進む

一昨年度の王者、東福岡高(福岡)の主将であり、同校の背番号「10」を背負うMF福田湧矢(3年)は、「3回連続この舞台に立たせていただいたことに感謝したいです」と自身3度目となる選手権へ、まず感謝の気持ちを語った。

東福岡が全国制覇を果たした2015年度、1年生ながら“選手権デビュー”を果たした福田は、國學院久我山との決勝にも途中出場。2016年度はレギュラーとして戦った。しかし、連覇も期待されたチームは準々決勝で東海大仰星に惜敗。涙を呑んだ。「去年の忘れ物が大きい」と今大会へ懸ける思いは強い。

大会を前にガンバ大阪への内定が発表されているが、青と黒の軍団に入ることは昔からの「目標」だった。

さかのぼること8年前……福田が10歳のときの“2分の1成人式”のことだ。「(高校は)東福岡に入学して、G大阪に入るという目標を立てたんです」。大黒将志に憧れていたという北九州出身の少年は、来春にひとつの夢をかなえることになる。

そして今冬、またひとつの目標を抱いて最後の選手権に臨もうとしている。「歴代の先輩たちも、この番号(10番)を背負って結果を残してきていると思うので、それ以上の結果を求めて、自分が全国制覇をさせないといけない」。本山雅志(北九州)、宮原裕司(元福岡)、中村健人(明治大)ら偉大な先人たちを超えるためにーー“ヒガシの10番”が見据えるのはただひとつ、王座奪還だけだ。

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