クルピ新体制のG大阪とジョー擁する名古屋が激突…攻撃的な両雄による打ち合い必至【プレビュー/J1開幕戦】

攻撃的なスタイルを標榜する2クラブが、いよいよ始める明治安田生命J1リーグ開幕戦で顔を合わせる。

ガンバ大阪と名古屋グランパス。互いに攻撃的なサッカーを展開する両チームはJ1でこれまで52回対戦し、188得点とリーグ史上最も多くの得点を叩き出している。

G大阪は、対名古屋戦で直近3試合連続で2得点以上を挙げており、1試合平均は2.75得点にのぼる。名古屋に至っては、アウェイでのG大阪戦で現在23試合連続得点中。破壊力抜群の攻撃力を誇る2チームが、開幕戦から打ち合いの様相を見せている。

■帰ってきた名将、レヴィー・クルピ
G大阪は昨季、11勝10分13敗と振るわず10位で終了。2014年に国内三冠を達成し、一時代を築いた長谷川健太監督が退任し、新指揮官としてかつてセレッソ大阪を率いたレヴィー・クルピ氏を招へいした。C大阪時代に日本代表MF香川真司(ドルトムント/ドイツ)を攻撃的MFに抜擢し、その才能を開花させたことでも知られるクルピ監督。2018シーズンのチームスローガンを「奪還」とし、4年ぶりのJリーグ制覇と攻撃サッカーの再構築を目指している。

「サッカーには攻と守、2つの局面しかない。しっかり守りしっかり攻めることが必要だが、その中でも優勝を勝ち取るチームというのは最後まで攻めの姿勢を貫くことができるチームだと思っている。攻撃的でかつ強い“ガンバ”を復活させたい」

シンプルかつ力強い表現で、今季の抱負を語ったクルピ監督は、G大阪の優れた育成組織・指導者が育ててきた「“ガンバスタイル”をベースに最後まで攻めの姿勢を貫く」と、昨季以上の攻撃的な戦いを展開することを誓った。

今季も10番を背負う倉田秋は、C大阪時代にクルピ監督の指導を受けた経験があり、この日本代表MFが率先してチームに“クルピフィロソフィー”を浸透させる役割を担う。前線では、昨季チームトップの10ゴールをマークした長沢駿に期待がかかる。長沢は昨季のリーグ戦での空中戦回数でリーグ2位となる274回記録。192cmの長身FWが、より攻撃的なサッカーを展開するチームでゴール量産を狙う。

■大型助っ人加入で勢いづく名古屋
一方の名古屋は、2年ぶりにJ1の舞台へ帰還。今シーズンは風間八宏体制2年目を迎え、チームスローガンを「攻める」に掲げ、着々と準備を進めている。

特に今冬の移籍マーケットにおいて、名古屋の補強は大きな話題を呼んだ。ブラジルのコリンチャンスから、昨季MVPと得点王に輝いた元ブラジル代表FWジョーを獲得。「代表に戻るのは夢」とロシア・ワールドカップでのセレソン復帰を目指し、異国で猛アピールを誓っている。

今季から10番を背負うガブリエル・シャビエルやワシントンらブラジル人プレーヤーとの関係も良好で、上手くハマればJ1でも屈指の攻撃力を見せてくれるはずだ。

また、スペインのレバンテからはオーストラリア代表のGKミッチェル・ランゲラックを獲得。かつてドルトムントで香川とプレーし、シュツットガルトでは細貝萌や浅野拓磨と同僚になった経歴がある。大型助っ人の加入に風間監督自身も大きな期待を寄せる。

「新しく加わった選手たちとどういう化学反応を起こすかというところも、私自身非常に楽しみ」

よりパワーアップしてJ1の舞台へカムバックを果たした名古屋が、今季のJ1の台風の目となるのか。注目の開幕戦、G大阪vs名古屋は24日の14:30にパナソニックスタジアム吹田でキックオフを迎える。

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