【J1採点&寸評】G大阪2-3名古屋|名古屋のジョー&G・シャビエルが躍動!17歳CB菅原は「高校レベル」を超越

G大阪――3失点も個々のパフォーマンスは…

[J1リーグ1節]G大阪2-3名古屋/2月24日/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
目指す方向性は示したものの、攻守のバランスを崩して3失点。悲観的な内容ではないとはいえ、連係面の質で相手との差が出た。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
結果的に3失点したが、随所で鋭いセーブを披露。総じて見れば及第点を与えられるレベルだろう。

DF
22 オ・ジェソク 6
タイミングの良いオーバーラップを繰り返し、長沢の同点ゴールをアシスト。帰陣後の守備も問題なく、球際では粘り強く闘っていた。

5 三浦弦太 6
ジョーとのマッチアップでは、ときに身体を投げ出して対応。精度の高いフィードを活かして好配球も披露した。
3 ファビオ 5.5
長谷川やG・シャビエルに背後を突かれる場面が目立つ。空中戦や球際での強さは健在だったが、相手のスピードに翻弄された印象も。

4 藤春廣輝 6
自慢の走力を活かして攻守をそつなくカバー。G・シャビエルに同点ゴールを決められた場面の対応に課題を残す。

MF
34 福田湧矢 6(60分 OUT)
高卒ルーキーながら、敵のプレッシャーをモノともせず堂々と振る舞う。守備時の対応に課題を残すも、高精度のフィードで攻撃の起点となる姿は称えられるべきだ。

17 市丸瑞希 6
福田との“若手ボランチコンビ”の出来はまずまず。遠藤や倉田ら2列目とのコンビネーションが深まれば、さらに輝く可能性はある。

G大阪――トップ下で風格を漂わせた遠藤は「6.5」

7 遠藤保仁 6.5(89分 OUT)
コントロールシュートで先制点をゲット。状況に応じたポジショニング、プレーの判断にはベテランならでは風格が漂っていた。

FW
11 ファン・ウィジョ 5.5(69分 OUT)
背後への飛び出しからチャンスに絡む。ランゲラックの好守に阻まれた43分のシュートをはじめ、ゴールの匂いは感じられたが精度を欠いた。

10 倉田 秋 6
敵陣のルーズボールを諦めず追いかけて奪った流れから、先制ゴールをアシストしたプレーは見事。ただし、前半に比べて後半はやや存在感が希薄に。

20 長沢 駿 6
得意のヘッドで同点ゴールを奪った以外、あまり見せ場はなかった。味方との距離感を改善できれば、インパクトを放ちそうな予感も。
交代出場
MF
21 矢島慎也 5(60分 IN)
敵のプレスをかわせず、後ろにパスを戻す場面が散見。効果的にチャンスにも絡めず、あまり存在感を放てなかった。

FW
38 中村敬斗 6(69分 IN)
積極的にパスを呼び込んで、長沢の同点ゴールの起点に。右足で強烈なシュートを放つなど、17歳とは思えない振る舞いには今後も期待せずにはいられない。

MF
39 泉澤 仁 ―(89分 IN)
積極的に仕掛けてチャンスに絡む。限られた出場時間のなかで、できる限りのプレーを遂行した。

監督
レヴィー・クルピ 5.5
攻撃の形はある程度見えたものの、コンビネーションの質、攻守のバランスに課題が……。福田、中村といった十代の若手がまずまずの働きを見せたのは救いだ。

名古屋――開幕スタメンを掴んだ高校生CB菅原を高評価。

【チーム採点・寸評】
名古屋 7
「攻め切る」スタンスを曲げず、打ち合いを制したパフォーマンスは好印象。中盤から前線の選手たちが有機的な連係を見せながら展開する攻撃は、J1でも十分脅威になりそうだ。

【名古屋|採点・寸評】
GK
22 ランゲラック 6.5
2失点したとはいえ、状況判断の良さが光る。ファン・ウィジョのシュートを横っ飛びでセーブするなど、実力の高さを窺わせた。

DF
6 宮原和也 6.5
持ち場の左サイドを上下動。後半になっても運動量は衰えず、果敢なオーバーラップからチャンスに絡んだ。

36 ホーシャ 6.5
セットプレーから貴重な逆転ゴールを奪取。精度の高いフィードやパスを活かして、ビルドアップにも絡む。
41 菅原由勢 6.5
高校2年の17歳ながら、2種登録されて開幕スタメンに。1失点目に絡むも、1対1の守備、スペースのカバーなど、すべての実力が「高校レベル」を超越していた。

14 秋山陽介 6(82分 OUT)
1列前の青木と良い連係を築きながら、攻撃にも積極的に関与。背後を突かれてピンチを招くシーンがあったのはやや気になった。

MF
23 青木亮太 6.5(72分 OUT)
足もとの技術とドリブルで違いを示す。ジョーや和泉ら絶妙な連係を見せながら再三チャンスに絡むなど、脅威の存在に。

9 長谷川アーリアジャスール 6.5(87分 OUT)
攻撃センスを活かし、縦への推進力やパスでアクセントを加味。チャンスを確実に生かし、ジョーの決勝ゴールに絡んだ。

名古屋――ジョー&G・シャビエルが好プレーを披露

4 小林裕紀 6.5
中盤のコンダクターとして機能。長短織り交ぜたパスを前線に通し、攻撃のリズムを生み出す働きは実に効果的だった。

29 和泉竜司 6.5
動きを止めず、局面に応じて求められたタスクを遂行。切れのある動きで敵陣ゴール前に顔を出しながらチャンスに絡んだ。

FW
10 ガブリエル・シャビエル 7
シュート、パス、ドリブルのどれを取っても一級品であることを証明し2ゴールに絡む。前線からの守備も忠実にこなす姿も素晴らしかった。

MAN OF THE MATCH
7 ジョー 7
先制点をアシストし、殊勲の決勝ゴールを奪うあたりはさすが。ボールを収める能力も高く、G・シャビエルとのコンビでさらに輝きを放ちそうだ。
交代出場
FW
28 玉田圭司 6(72分 IN)
チャンスには絡めなかったが、ドリブルやパスを駆使しながら存在感を示す。動きの質は決して悪くはなかった。

MF
21 八反田康平 ―(82分 IN)
守備も意識しつつ、チャンスと見るや果敢に前方に駆け上がる。少ない出場時間ながら、決勝点に関与した。

DF
3 櫛引一紀 ―(87分 IN)
守備要員として終盤に出場。味方を上手くカバーしつつ、手堅いディフェンスで相手の反撃を跳ね返した。

監督
風間八宏 7
自慢の「攻撃サッカー」を展開し打ち合いを制す。最後まで攻めの姿勢を貫き、内容、結果とも掴んだ采配は見事だった。

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