新生ガンバ、ジョ~弾に沈んだ…冗談にならん7年連続開幕戦勝ちなし

明治安田J1第1節第2日(24日、G大阪2-3名古屋、パナス)「明治安田生命Jリーグ」は開幕4試合が行われ、G大阪はホームで名古屋に2-3の逆転負け。レビー・クルピ新監督(64)は黒星スタートで、7年連続勝ちなしのリーグ開幕となった。高卒ルーキーのMF福田湧矢(18)とJ1出場1試合のMF市丸瑞希(20)をボランチで先発に抜てきするなどしたクルピ・マジックは実らず。それでも若さあふれる新生ガンバの光明は見えた。

新監督を迎えて奪還を期す2018年の初陣は、また黒星スタート。クルピ監督は18歳の新人を先発起用するサプライズで挑んだが、勝ち点3には結びつかなかった。

「難しい試合になるのではないかと予想していた。特に中盤のバランスを模索しているところなので。まだまだチームとして成長していかないといけないと感じた」

日本代表MF井手口が欧州へ移籍。右足首故障のMF今野を欠き、先発リストに高卒1年目のMF福田と、J1で2試合目となる20歳のMF市丸と若い2人にボランチを託した。

前半13分にMF遠藤が先制点をあげるも、同26分に福田が中盤でかわされたところからペナルティーエリア内へ進入を許し、失点した。さらに1-2とビハインドの後半24分には17歳のFW中村を投入。このルーキーは同34分、DF呉宰碩(オ・ジェソク)からのパスをリターンし、呉のクロスをFW長沢が頭で押し込んで同点に追いついた。後半39分に元ブラジル代表FWジョーに決勝点を奪われたが、「攻撃サッカー」を掲げ、経験のない若手を躊躇なく起用するクルピ采配は存分に披露した。

福田は「ファウルしてでも止められたらよかった」と失点に絡んだことを反省したが「意外とやれたのは自信になった」と目を輝かせた。17歳の中村は惜しいミドルシュートも見せ「シュートはイメージ通り、体の動きも一致していた。決めてたらもっと違った」と大器の片鱗を見せた。

「よくなったのは2得点あげられたこと。それ以外にもチャンスを造ることはできていた。攻守のバランスを修正していければいい」

指揮官は前を見据えた。7年連続開幕勝ちなしで公式戦14試合勝ちなし。それでも試合後にはサポーターに拍手で迎えられた。始まったばかりのクルピ・ガンバには期待感が詰まっている。

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