【G大阪】遠藤、21年連続弾「いい部分もたくさん見えた試合だった」

◆明治安田生命J1リーグ第1節 G大阪2ー3名古屋 (パナソニックスタジアム吹田、24日)

新たに生まれ変わろうとするチームで、まず輝いたのは38歳のレジェンドだった。前半13分。MF倉田の折り返しを遠藤が右足で合わせ、ゴール左隅へ流し込んだ。これで98年のJデビューから、21年連続ゴール。試合は逆転負けを喫したが「攻撃的なスタイルで戦えた。3失点は反省だけど、いい部分もたくさん見えた試合だった」と手応えを感じ取った。

昨季の初ゴールは8月9日の第21節・広島戦。“産みの苦しみ”を味わったが、今季は違った。トップ下で先発すると、前半29分もヘッドで惜しいシュートを放つなど積極的にプレー。ボランチに20歳のMF市丸、18歳のMF福田が起用される中、パスの受け手としても機能し、攻撃にリズムを生み出した。

クルピ新監督はC大阪時代、日本代表MF香川真司(28)を見いだすなど若手起用に定評がある。昨季は2試合続けて出番がない試合もあるなど、出場時間が減少した遠藤も「実績は関係ない。若手よりいいプレーをみせるだけ」とキャンプからポジション争いに挑んできた。21年連続の開幕スタメンは、チーム内競争で勝ち取った結果だ。

1月の沖縄キャンプ。指揮官が自主トレの時間を設けると、他の選手たちがボール回しを行う中、遠藤はひとり体幹トレーニングを始めた。日本代表として世界と戦うために続けてきた地道な作業も黙々とこなし、ピッチで好プレーを披露する遠藤に、クルピ監督も「サッカーには一切年齢は関係ない」と信頼を寄せる。この日は17歳のFW中村もデビューするなど、世代交代も進むG大阪。熟練の技とぶれないメンタルを持つ背番号7が、結果で自らの存在価値を証明した。

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