【G大阪】「エキサイティング」な内容にもクルピ監督が納得しなかったワケ

「まだバランスが取れていない」

[J1リーグ4節]G大阪2-2柏/3月18日/吹田S

2点のビハインドを追いつき、開幕4連敗を免れた「クルピ・ガンバ」。またもリーグ初勝利を奪えなかったとはいえ、終始攻めるスタンスを絶やさず、内容的にも改善の兆しが見えたのはポジティブに受け止められる。

「両チーム合わせて4ゴールが生まれる見ごたえのある、エキサイティングな試合になったと思います。最後まで3点目を取りにいく姿勢を選手たちは見せてくれましたし、実際3点目が決まってもおかしくないチャンスもありました」

試合後の記者会見でこう切り出したクルピ監督は、この日の戦いぶりをある程度評価した一方で、厳しい指摘も忘れなかった。

「まだバランスが取れていないところもありましたし、その責任はすべて私にあります。ガンバらしい戦いぶりを見せるためにはまだ時間がかかるかもしれませんが、今よりももっと良いサッカーを絶対に見せられると思っています」

指揮官の言う“バランス”とは、「中盤のバランス」を指す。攻撃サッカーの回帰を掲げながら軌道に乗れない状況が続いてきた元凶がこの部分にあると、これまでも再三指摘してきた。例えば、前節・川崎戦の試合後には、こうコメントしている。
「井手口の移籍、あるいは、試合に出ていない今野といった選手たちがいないというのもあって、バランスは取れていない。攻撃力というのも出せていないが、それもバランスの悪さからきているものだと思っています」

柏戦ではこの課題解消へのキーマンのひとり、今野が復帰したが、試合序盤に2失点。「まだまだパフォーマンスを上げていかなくちゃいけない」(今野)と言うように本調子ではなく、少なくとも試合序盤における中盤のバランスは必ずしも安定してはいなかった。

「彼(今野)の復帰によってもうひとりのボランチをどうするのかというところは、依然として課題になってくる。中盤の構成は今後も修正すべき点として考えたい」

中盤のバランスを改善するうえで今野の復帰は間違いなく朗報だが、どうやらクルピ監督の頭の中は依然として“霧”に包まれているようだ。

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