【J1採点&寸評】G大阪0-1神戸|ラストワンプレーで劇的決勝ゴール!神戸の“苦労人”大槻がヒーローに!!

G大阪――良いリズムでパスを回し、それなりにチャンスも作ったが…

[J1リーグ6節]G大阪0-1神戸/4月8日/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
良いリズムでパスを回し、それなりにチャンスも作った。その一方で、攻守のバランスの悪さは改善されず、終盤は守備の脆さが露わに。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
フリーで決められた失点の責任を押し付けるのは酷。むしろ、鋭いセービングで好守を連発していた働きを称えたい。

DF
22 オ・ジェソク 6(57分 OUT)
豊富な運動量を活かしてサイドを上下動。守備では球際で強さを見せつつ、中央に絞ってスペースを埋める働きでも貢献。

5 三浦弦太 6
力強いポストワークを見せた大槻とのマッチアップは見応えがあった。正確なフィードを前線に通し、攻撃につなげる場面も披露。

3 ファビオ 5.5
対人戦では問題がなかった一方で、パスミスが散見。とりわけ、マテウスへの不用意なパスを奪われて、ピンチになりかけた27分のプレーはいただけない。ライン上でのクリアで1点を阻止したプレーを考慮しても、マイナス評価か。

6 初瀬 亮 5.5
縦にボールを運び、味方とのパス交換から狭い局面を打開する場面も。ただ、正確なクロスでチャンスを演出するシーンがなかったのは残念だった。

MF
8 マテウス 6
加入後、リーグ戦では2試合目のスタメンながら、徐々にフィットしつつある印象を与えた。随所で展開力を発揮し、立ち上がりにはチャンスの起点に。

7 遠藤保仁 6
テンポ良くパスを捌いて攻撃を構築。自陣深くでは、ルーズボールにいち早く反応するなど、危機察知能力も発揮していた。

G大阪――J1デビューの食野は堂々とプレー!

10 倉田 秋 5.5(57分 OUT)
積極的にボールを前に運び、ファン・ウィジョや食野との絡みからゴールに迫った。動き自体は悪くなかったが、あと一歩が足りなかった。

FW
11 ファン・ウィジョ 6.5
狙い澄ましたシュートを放った54分のビッグチャンスは右ポストに。切れ味鋭い突破でチャンスを手繰り寄せるなど、インパクトを残した。

20 長沢 駿 5
立ち上がりこそ良い動きを繰り返していたが、時間の経過とともにトーンダウン。ルヴァンカップで4得点した勢いを持ち込みたかったが……。

40 食野亮太郎 6
この日がJ1デビュー戦ながらミスを恐れず堂々とプレー。ボールを受けると素早く前を向き、軽快なドリブルで仕掛けたその姿勢には好感が持てた。

交代出場
DF
14 米倉恒貴 5(57分 IN)
仕掛ける姿勢は窺えたが、持ち前の鋭い突破は影を潜める。攻守両面でどこか中途半端なプレーに終わった。

MF
25 藤本淳吾 4.5(57分 IN)
故障から復帰後、リーグ戦初出場とあってフィットできなかった。実戦を重ねて、まずは試合勘を取り戻したい。

監督
レヴィー・クルピ 5
食野の起用は悪くなかったが、結果に結びつかなくては意味がない。後半に投じた2枚の交代カードも効果的ではなかった。

神戸――遅攻と速攻を使い分けながら敵地で勝点3を奪取

【チーム採点・寸評】
神戸 6.5
遅攻と速攻を使い分けながら試合を進め、敵地で勝点3を奪取。細部の詰めは必要だが、
粘り強く勝利を掴んだ点は称えられる。

【神戸|採点・寸評】
GK
18 キム・スンギュ 6.5
セービングやハイボール処理など、すべての面において期待通りの働きぶり。ピンチが訪れても、常時冷静に構えていた。

DF
34 藤谷 壮 6.5
ボールを持った時の動きがやや消極的だったが、最後にひと仕事。藤田からのパスを受けて、大槻の劇的弾をお膳立てした。

5 チョン・ウヨン 6.5
ツボ抑えたポジショニングで最終ラインを支える。後方からのつなぎの局面では、正確なパス捌きを見せていた。
3 渡部博文 6.5
エアバトルでは無類の強さを顕示。奪いどころを見極めて鋭いインターセプトを見せるなど、地上戦でも安定感を示した。

30 ティーラトン 6(84分 OUT)
チャンスに絡めなかったが、攻守両面にそつなく対応。足を止めていなかったのは、終盤に攣り途中交代を余儀なくされた事実からも窺える。

MF
14 藤田直之 6.5
絶妙なパスで決勝ゴールの起点に。守備の局面では、スペースへのカバー、1対1の力強い守備が際立っていた。

8 三田啓貴 6
前後左右にパスを散らしつつ、気を窺いながら積極的にゴール前にも侵入。自らに求められた役割を問題なく遂行した。

神戸――“苦労人”の大槻がここぞで輝く

10 ルーカス・ポドルスキ 6
攻撃の組み立てからゴールを狙う働きまで幅広く対応。シュート3本はどれも空砲も、前線のボールを持った時の怖さは健在だった。

FW
27 郷家友太 5(65分 IN)
攻守の素早い切り替えを効かせながら奮闘を見せていたが、チャンスにつながるシーンはほぼ皆無に……。反省が残る出来となった。

33 大槻周平 7
MAN OF THE MATCH
パワフルなプレス、力強いポストプレーで存在感を示し、終了間際には劇的な決勝ゴールを奪取。昨季はなかなか出場機会を掴めなかった“苦労人”がここぞで輝いた。

21 田中順也 5(70分 OUT)
縦のコースを突けず、パワフルな突破で仕掛けるシーンはほぼ皆無に。バイタルエリアではあまり脅威を感じられなかった。
交代出場
MF
24 三原雅俊 6(65分 IN)
狙いどころを定めた守備で、中盤を引き締める。派手さはないが、要所を抑えた働きぶりは効果的だった。

FW
19 渡邉千真 5.5(70分 IN)
決勝ゴールの場面では、ニアに来たクロスをスルーして間接的に関与。ただ、全体を通して見ると物足りない出来だった。

DF
22 橋本 和 ―(84分 IN)
足を攣ったティーラトンに代わって、急遽途中出場。大きなインパクトは残せなかったが、忠実に役割をこなした。

監督
吉田孝行 6.5
精度に課題を残しつつも、チームを組織的に機能させていたあたりは評価に値する。この勝利を次戦以降にもつなげたい。

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