ついにガンバが初白星! 磐田に怒涛の反撃を食らうも新エースの一発で寄り切り!

本拠地に漂う不穏な空気を振り払う!

[J1リーグ7節]G大阪 2-0 磐田/4月11日/吹田S

ついに、ついに、重い扉をこじ開けた。ガンバ大阪が今季リーグ戦初勝利だ。

目下公式戦6戦負けなしのジュビロ磐田をホームに迎え、最高の滑り出しを見せる。開始4分、遠藤の左CKをニアで待ち受けたファビオが強烈なバックヘッドで合わせ、豪快に先制点をもぎ取った。守っては鋭いチェックで磐田の中村、上原のパスコースを限定し、攻めては素早く左の食野、右のファン・ウィジョに預けて効果的なカウンターを仕掛けていく。

とりわけ際立っていたのが、新加入助っ人のマテウスだ。遠藤と2ボランチを組み、ボールを奪うや持ち前の縦への推進力で磐田守備網に風穴を開け、マーキングを混乱させた。試合を重ねるごとにフィット感を高めているブラジリアンが好調ぶりを示した。

磐田にチャンスらしいチャンスを与えなかったG大阪だが、最終局面でのワンプレーに精度を欠いた。39分には遠藤のフォアチェックから敵ゴール前で2対1の状況を創出するも、冷静さを欠いた長沢のショットは大きく枠を外れてしまう。優位にゲームを進めながらも追加点は奪えず、前半を折り返した。

後半のスタートから、G大阪のクルピ監督は食野に代えて藤本を投入。元日本代表MFを右に置き、ファン・ウィジョを左に回して、磐田に揺さぶりを掛けた。しかしプレスの強度を高めてきた磐田の前に押し込まれる場面が増え、54分に初瀬のパスミスから川又にフリーでシュートを放たれると、60分には中村に強烈なミドルを撃ち込まれる。69分にも途中出場の松浦にポストを叩かれるなど、いずれもなんとか凌いだものの、スタジアムに不穏な空気が漂う。

傾いた流れを引き戻したいG大阪は17歳のルーキー、中村を倉田に代えて投入するも、なかなか全体のラインを押し上げられない。前節から中3日の磐田に対して、中2日のG大阪。疲労の度合いも濃くなり、苦しい時間帯が続いた。76分には長沢がハムストリングを傷めて負傷退場。井出をピッチに送り込み、交代枠を使い切った。

それでも──。浪速の雄は力強く、磐田を振り切る。86分、中盤からのロングスルーパスに呼応したファン・ウィジョが抜け出し、鋭いカットインから強烈な右足ショットをねじ込んだのだ。新エースの今季5得点目で、今季初の2点差を奪った。

実に17試合ぶりのリーグ戦勝利、そして昨年7月以来、およそ9か月ぶりのホームでの3ポイント奪取だ。この完封勝利をきっかけに上昇気流に乗れるか。青黒軍団が反攻の狼煙を上げた。

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