横浜FM・仲川の開幕弾はノーゴールだった?原博実&上川徹コンビがDAZNで徹底解説

気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジ リプレイ」の2019シーズンが、J開幕に合わせてスタートした。

レフェリングに関する疑問やルールをわかりやすく解説し、審判についての理解や関心を深めてもらうことを目的とした同企画。おなじみのJリーグ原博実副理事長、JFAトップレフェリーグループの上川徹シニアマネージャー、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さんに加えて、今季より桑原学さんがメインMCを務める。

『Goal』では同コンテンツの中から、注目のジャッジを1つピックアップ。記念すべき今シーズンの第1回は、2月23日にパナソニックスタジアム吹田で行われた明治安田生命J1リーグ第1節のガンバ大阪vs横浜F・マリノスより、仲川輝人のゴールについて紹介する。

仲川(横浜FM)の同点弾はノーゴール?

開幕ゲームをアウェイで迎えた横浜FMは、開始早々にG大阪に先制されてしまうが、直後の3分、三好康児のスルーパスに抜け出したエジガル・ジュニオが粘ってPA内左から折り返すと、藤春廣輝のクリアが中途半端になり、天野純に当たってしまう。このこぼれ球に素早く反応した仲川が最後は押し込んで、すぐさま同点に追いついた。

このシーンについて「仲川がオフサイドポジションにいたのでは?」という声が多くあがり、番組でも取り上げられることになった。

上川氏はゴールが認められたことについて「結論とすれば、オフサイドとして得点を認めるべきではなかった」と主審の判定を指示せず。その理由として「最後にシュートをした選手(仲川)は、跳ね返ってきたボールが自分のチームの味方(天野)から返ってきて、そのボールをプレーをした。その味方からボールが返ってきた瞬間はオフサイドポジションに位置している」ことを指摘。「非常に難しいケース」と前置きしつつも、天野に当たった時点で仲川は、オフサイドポジションにいたことを説明した。

この試合を現地で視察していた原副理事長は「上から見ていて、確かに仲川(輝人)が得点した時に、藤春(廣輝)と入れ替わった。でも、アシスタントレフェリー(副審)は旗をあげていなかった。ただ奥にエジガル(ジュニオ)に対応していた選手もいたので、その辺の出入りがよくわからなかったから、(アシスタントレフェリーが)旗をあげていないからゴールなんだろうなと。ただ、あれ?という感じはあった」と率直な意見を述べた。

ゴールが認められた理由

原副理事長も疑問を持った得点シーン。なぜゴールは認められたのか。上川氏は主審と副審が「アイコンタクトを取りながら」確認を取り合っていたことを挙げ、「レフェリーからは(仲川が)オフサイドポジションにいるかわからないです。そのまま副審のほうで得点の合図をしているので、オフサイドポジションではなかったと判断した」と、主審がゴールの判断に至った意図を説いた。

また「副審もまずオフサイドポジションにいたのかどうかがわかっているか」は、難しいシチュエーションだったこともあり、「跳ね返ってきてシュートを打つときにはG大阪の選手が帰ってきているので、オフサイドポジションではなかったという風に見ることもあると思います」と付け加えた。

VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)があった場合は「ノーゴールです」と上川氏。原副理事長も「ボールが跳ね返った時に、G大阪のディフェンスも帰ってきている。これは人間の目だけではわからないよね。これこそVARを入れていなかったら、わからないと思う。VARがあったらノーゴールだね」と同意見を投じていた。

Jリーグは今季より一部試合(JリーグYBCルヴァンカップ・プライムステージ全13試合、J1参入プレーオフ決定戦の計14試合)で、VARの導入を決定している。昨年のロシアW杯、今年1月に行われたアジアカップでも導入された最先端のテクノロジーがいよいよ日本に上陸する。

「Jリーグジャッジリプレイ」は、今季より毎週火曜日にDAZNで先行配信されている。

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