【G大阪】「ヤットさん、まじで神でしょ」決勝点の倉田が振り返った遠藤の絶妙アシスト

◆明治安田生命J1リーグ第17節 松本1―3G大阪(29日・サンアル)

G大阪はリーグ戦6試合ぶりの先発となった元日本代表MF遠藤保仁(39)の決勝アシストで、3―1と松本に勝利した。若手切り替えの波にのまれかけていた大ベテランの活躍、さらに韓国代表FW黄義助(26)のリーグ戦12試合ぶりの得点となる2ゴールで今季初の連勝を飾り、暫定で11位に浮上した。

意地の詰まったラストパスは、極上の柔らかさだった。1―1の後半18分。ペナルティーエリア外でパスを受けた遠藤が、右足ダイレクトでふわりと相手DFラインの裏に送ると、走り込んだMF倉田にピタリ。決勝ゴールを決めた倉田が「ヤットさん、マジで神でしょ」と笑った絶妙アシストを、遠藤自身も「いいゴールだったと思います」と納得の様子で振り返った。

チームが開幕から下位に低迷する中、5月18日のC大阪戦で先発落ち。25歳MF矢島や21歳MF高江らフレッシュな選手が台頭し、若手への切り替えが急激に進んだ。だが、39歳はルヴァン杯やリーグ戦途中出場で、若手にない視野の広さ、試合のテンポを変えるパスでアピール。6試合ぶりの先発出場で結果を残した司令塔は「次の試合も出られる保証はないですけど、アピールして若手に負けないようにやっていきたい」とうなずいた。

宮本恒靖監督(42)はカウンター主体の松本に対し、ボール保持率が高くなることを予想して遠藤を先発起用。「仕上げのパスや、ゲームを落ち着かせる部分を期待したなかで期待通りのパフォーマンス」とうなった。元日本代表GK楢崎氏が持つJ1最多出場記録(631試合)まで、あと14試合に迫る遠藤らベテランと、伸びてきた若手が融合し始め、さらに“切り札”宇佐美がドイツから復帰。J2降格の恐怖におびえた前半戦を快勝で締めくくったG大阪。後半戦へ巻き返しの予感が漂い始めた。

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