【J1採点&寸評】C大阪3-1G大阪|B・メンデス!ヨニッチ!水沼!鮮やか3得点のセレッソを軒並み高評価

C大阪――M・ヨニッチが攻守に渡って大きく貢献
[J1リーグ27節]C大阪3-1G大阪/9月28日/ヤンマースタジアム長居

【チーム採点・寸評】
C大阪 7
クロスとセットプレーで幸先よく2点を奪うと、その後はリスクマネジメントを徹底しながら、したたかに3点目を奪い、見事にライバルを打ち破る。リーグ戦での大阪ダービーでは、約7年半ぶりの勝利を飾った。

【C大阪|採点・寸評】
GK
21 キム・ジンヒョン 6
終盤の失点はいただけないものの、遠目からのシュートを確実にキャッチ。ゴール前に君臨して勝利に大きく貢献した。

DF
2 松田 陸 6
倉田、アデミウソンというテクニシャンと対面しても、縦への勝負ではほとんど負けなし。攻撃に出る回数は少なかったが、守備は実に安定していた。

3 木本恭生 6.5
押し込まれる時間帯でも焦れることなく、M・ヨニッチとともに冷静に相手アタッカーに対応。宇佐美、パトリックらにも怯まない頼もしい存在だった。

14 丸橋祐介 6.5
機を見たオーバーラップと堅実な守備が光る。7分のアシストも絶妙で、スペイン人助っ人スサエタを自由にさせたなかった働きも大きかった。

MAN OF THE MATCH
22 マテイ・ヨニッチ 7.5
11分に豪華なヘディングで貴重な追加点を奪えば、自陣ゴール前では身体を張ってピンチを阻止。攻守にわたって大きな貢献を果たした。

MF
5 藤田直之 6.5
空いているスペースをいち早く埋め、攻撃となれば、的確にボールを左右に散らしてリズムを構築。運動量豊富に中盤を動き回り、攻守に奮闘した。

7 水沼宏太 7(90+2分OUT)
チームメイトにしきりに声をかけて鼓舞する姿勢は、大一番の勝利には欠かせなかった。ダイナミックなボレーシュートでダメ押しの3点目を奪う好パフォーマンス。

8 柿谷曜一朗 6(70分OUT)
一度ボールを持てばスピーディかつテクニカルで上質なドリブルを繰り出し、攻撃をリード。対面したSB髙尾を手玉に取った。

11 ソウザ 6.5
前に出過ぎることなく、程よいポジショニングで中盤を支えた。11分にM・ヨニッチのゴールを生み出したFKなど、プレースキックも鋭かった。

C大阪――B・メンデスが試合の流れを決める
FW
20 ブルーノ・メンデス 7
開始わずか7分の先制ゴールで、試合の流れを決める。さらに何度もロングボールを懐に収めて、攻撃の基準点として機能した。

25 奥埜博亮 6(84分OUT)
ゴールに向かう迫力は薄かったものの、プレスバックを怠らなかった。62分か65分のシュートチャンスを決められれば、より高く評価できた。

交代出場
MF
32 田中亜土夢 6(70分IN)
精力的に相手DFの死角に抜け出して、攻撃を活性化。完全に守備に回らず、相手に圧力をかけ続ける意味で、良い働きだった。

FW
13 高木俊幸 ―(84分IN)
後半の途中から奥埜と代わって2トップの一角で出場すると、献身的にプレッシングをかけて相手の攻撃を遅らせた。

MF
16 片山瑛一 ―(90+2分IN)
プレー時間は短く、決して目立ちはしなかったが、投入直後からピッチの広範囲を奔走し、無事にリードを守るのに尽力した。

監督
ロティーナ 7
前半10分で2点をリードすると、無理をすることなく堅実に試合を運ぶ。終盤の失点を除けば、ほぼパーフェクトに試合プランを遂行した。

G大阪――スサエタはいまひとつ精彩を欠く
【チーム採点・寸評】
G大阪 5
ボールを握る時間は多かったが、整理されたセレッソの守備陣を切り崩すには、アイデアが足りなかった。後半に攻勢を強めたものの、一矢報いるのがやっとだった。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 4.5
クロス2本とFK1本から痛恨の3失点。流れを変えるようなビッグセーブも見られず、良いところなしで90分を終えた。

DF
4 藤春廣輝 5(76分OUT)
前半は果敢に攻め上がったものの、徐々にトーンダウン。3失点目のシーンでは、背後から迫る水沼を止められなかった。

5 三浦弦太 4.5
クロスやセットプレーでは目測を誤り、B・メンデスとM・ヨニッチをフリーにさせた。2失点に関与しては、低評価せざるを得ない。

19 キム・ヨングォン 5
B・メンデスとのパワー対決でも後手を踏み、ビルドアップ時にはプレッシャーをかけられて焦るシーンが散見。試合を通して不安定なパフォーマンスだった。

27 髙尾 瑠 5
柿谷の切れ味鋭いドリブルに振り回され、落ち着きを失っていた。何度もサイドを突破され、ピンチを招く原因になった。

MF
7 遠藤保仁 5.5
ミスはほとんどなく、G大阪のなかでは安心して見ていられる数少ない選手だった。ただ、極上のスルーパスを供給する機会は限られた。

10 倉田 秋 4.5(58分OUT)
左サイドでボールを持つと、鋭く中央に切り込んだが、そこからのプレー精度を欠いた。縦へ突破できれば、相手の脅威になれたはずだが……。

14 マルケル・スサエタ 5
フル出場したものの、ドリブルもパスもいまひとつ精彩を欠き、決定的なチャンスを作り出せず。終盤には完全に息切れしていた。

15 井手口陽介 4.5
中盤でのボールロストが多く、カウンターを食らう場面が増えた。また56分に柿谷にあっさりとクロスを上げさせて3点目を献上したのは、もったいなかった。

G大阪――アデミウソンの奮闘で1点を返すも、宇佐美は沈黙…
FW
33 宇佐美貴史 5
相手CBふたりの出足の素早いチェックに終始悩まされた。苦し紛れに放った5本のシュートは、すべて空砲に。

39 渡邉千真 4.5(58分OUT)
スペースに顔を出してボールを引き出すも、無難に味方へと預けるだけで、なかなかゴールに迫れず。シュート0本という数字が迫力のなさを物語る。

交代出場
FW
9 アデミウソン 6(58分IN)
左サイドハーフに投入されると、敵陣中央に入り込みながら、DFを混乱させた。後半アディショナルタイムにペナルティエリアに侵入すると、強烈な一発で1点を返す(公式記録ではオウンゴール)。

FW
18 パトリック 5(58分IN)
アデミウソンと同時にピッチに入り、前線の基準点となったが、ボールを受ける位置がいかんせんゴールから遠かった。シュートチャンスは巡って来ず。

MF
11 ダビド・コンチャ ―(76分IN)
さらに攻勢を強めるために起用されるも、やや大人しかった。持ち前の果敢な仕掛けは鳴りを潜め、決定的な仕事はできず終い。

監督
宮本恒靖 5
開始わずか11分で2点のビハインドを負い、ゲームプランが早々に崩れる。パトリック、アデミウソンを早めに投入したが、逆転まではさすがに遠すぎた。

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