ニューヒーロー賞受賞の中村敬斗、4つの“高スキル”に大反響 「海外移籍をしたので…」

今年度のニューヒーロー賞をトゥウェンテ所属の中村が受賞
Jリーグは23日、今年度のルヴァンカップ「ニューヒーロー賞」に今夏、ガンバ大阪からオランダ1部FCトゥウェンテに期限付き移籍したFW中村敬斗が選出されたと発表した。すでに所属していないクラブから選出されるのは初めて。Jリーグは同時に公式YouTubeチャンネルで動画を公開し、ファンから反響を集めている。

グループステージで4試合2得点、V・ファーレン長崎とのプレーオフで1試合1得点と計5試合3ゴールの結果を残した中村。すべて途中出場でプレー時間が長かったわけではないが、その決定力や、今年ポーランドで開催されたU-20ワールドカップ(W杯)での全4試合の出場、トゥウェンテでも移籍後初ゴールを挙げるなどの活躍が評価され、多くのメディア票を獲得したようだ。

ニューヒーロー賞は、21歳以下の選手を対象とした“日本代表への登竜門”とも言われる賞。過去の受賞者には第1回の元日本代表の名波浩氏から始まり、高原直泰(沖縄SV)や長谷部誠(フランクフルト)、現日本代表の原口元気(ハノーファー)ら錚々たるメンバーが名を連ねている。中村が所属していたG大阪からは安田理大(ジェフユナイテッド千葉)、宇佐美貴史、井手口陽介が受賞。下部組織出身の選手以外では初めてとなった。

中村は昨季、高校3年生で三菱養和ユースからG大阪に入団。下部組織出身ではない選手の“飛び級”トップ昇格はクラブ史上初だった。入団当初からレヴィー・クルピ前監督に才能を見出され、開幕デビューを果たすと、2018年3月14日のルヴァンカップ・グループリーグ第2節浦和レッズ戦では自陣から約60メートルの独走ドリブルでプロ初ゴールを決めるなど活躍。今季はルヴァンカップだけでなく、リーグ戦でも主力として貢献しており、7月にオランダ移籍が決まった。受賞にあたっては、本人も驚きだったようだ。

「この度、伝統あるニューヒーロー賞を受賞でき、大変嬉しく思います。ニューヒーロー
賞は狙っていましたが、海外移籍をしたので自分が受賞するとは思っていなかったです。それだけに、選出の知らせを聞いた時は嬉しさとともに驚きもありました。このような賞を受賞できたのは、ガンバ大阪のチームメイト、監督を始めスタッフの皆さま、ファン・サポーターの皆さまのおかげです。心から感謝します。本当にありがとうございました」

代表される4つのスキル
19歳の受賞を記念して、JリーグのYouTubeチャンネルは中村の技術を動画で紹介。「Fantastic Finisher」として、“敬斗ゾーン”とも言われる左45度の角度から打ち抜くシュート、ペナルティーエリア内でDFに囲まれても突破する「Dribble Skill」、2人にマークされても倒れない「Body Balance」、1対1でも速さで振り切る「Speed and Power」と4つのシーンを公開している。これを「All-round Striker」と題して中村のスキルの高さをまとめている。

コメント欄でも「もう一年だけでもガンバで見ていたかったなぁ…」「東京オリンピックで見たい!」「FCトゥウェンテでもガンバレ!!」と後押しする投稿が並んだ。Jリーグで活躍を見ることはできないが、欧州、世界を舞台に羽ばたく姿に今後も大きな期待が懸かる。

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