日本代表ＤＦ丹羽大輝が２８日、平常心をテーマにＷ杯予選デビューを見据えた。東アジア杯・中国戦（９日・武漢）でＡ代表デビューした２９歳は、普段から 脳トレを行うなどメンタル重視。この日は大阪・吹田市内での練習後、「やってやるというメンタルではなく、どんな雰囲気の中でも、普段の力を出せるメンタ ルが大事」と強調。「シンガポール戦（６月１６日に対戦し０―０）も普通にやれば勝つのに、それ以外の力がはたらいた」とホームで格下相手に引き分けた同 予選初戦を挙げ、カンボジア戦（９月３日・埼玉）以降への教訓とした。

また、Ｗ杯に３度出場した同僚ＭＦ遠藤から「（Ｗ杯やその予選は）普通の試合ではないが、普通にできることが大事」とアドバイスされ、その助言に耳を傾 けたという。日本代表ハリルホジッチ監督（６３）も「丹羽は素晴らしいメンタルをもつ。本当に戦う選手。ここ（代表）に来る資格がある」と絶賛している。

丹羽はＪ１のＦ東京戦（１６日・味スタ）で相手選手と激突し、頭部を４針縫ったが、２９日に抜糸予定で「全然、大丈夫」。代表合流直前の湘南戦（３０日・万博）へ、「いま守備が安定している。いい守備からゲームをつくりたい」と公式戦３試合連続の零封を誓った。