G大阪、本拠地の1階部分を車で周回可能「ドライブスルー検査」理想のスタジアム

Jリーグの村井満チェアマン(60)が21日、理事会後のウェブ会見で、新型コロナウイルスの陽性の有無を調べるPCR検査など医療活動の場として、Jクラブのクラブハウスなどの施設を提供する考えを明かした。20日に都内の首相官邸を訪問し、菅義偉内閣官房長官(71)と会談。その中でニーズがあれば協力したいと申し出たところ、前向きな反応があった。今後、要請があった場合、検討が進められていくことになる。

J1の施設で一例を挙げると、G大阪は本拠地のパナソニックスタジアム吹田内にクラブハウスを併設している。スタンド下には通常は選手やスタッフ、社員が利用する駐車場と車道があり、スタジアムの1階部分を1周して、一般道とつながる動線も確保される構造となっている。付近には万博記念公園の南駐車場や、人工芝のグラウンドなどスペースもある。

現在、チームは3月28日から練習を自粛中で、スタジアムは今月8日から利用停止中。大阪府では吉村知事がドライブスルー方式でのPCR検査を実施する方針を明かしている。選手が練習時に利用するロッカールームなどもスタジアム内にあり、練習再開時期に影響を与える可能性もあるが、車の流れやスペースを確保しやすい同スタジアムは検査に適した場所とみられる。

◆ドライブスルー検査 車に乗ったまま、PCR検査を受けることができる方式で、医療従事者の感染リスクの低減や検査時間の大幅な短縮が見込まれる。車の窓越しに検体の採取が行われ、後日、保健所から連絡が入る。検査時の指示も基本は文字盤を使い、検体採取時以外は窓を閉めて行うため、検査員は接触を避けられる。米国や韓国など世界各国で導入されており、国内では既に奈良県や鳥取県など各地で実施が始まっている。

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