【J1ベストイレブン】MVPは川崎の止まらない“ヌルヌルドリブラー”! 鳥栖CBとともに最多4回目の選出|

鹿島&G大阪から2名ずつをセレクト

J1リーグは、9月5日に各地で、第14節の9試合が行なわれた。ここでは、今節の試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。

首位独走中の川崎でレギュラーに君臨するスーパールーキーが、今節も圧巻のプレーを見せた。

横浜との“神奈川ダービー”に3トップの左で先発出場した三笘薫は、先制されて迎えた33分、脇坂からのパスを受けドリブルでペナルティエリア左へ進入。そこから中央に切り込んで相手DFを揺さぶり、ここしかないコースにしっかりと決めて先制。さらに50分にも、旗手とのホットラインからチームの3点目を決めて勝利をほぼ確実のものとした。

代名詞の“ヌルヌルドリブル”も遺憾なく発揮し、2ゴールの活躍。通算得点もチームトップの「8」とし、勢いのとどまるところを知らないこのドリブラーを、今節のMVPとした。

4発快勝で4試合ぶりの白星を手にしたG大阪からは、東口順昭と山本悠樹をチョイス。前者はPKストップでチームに流れを引き寄せ、後者は鮮やかなミドルでJ1初ゴールとなる先制点を決め、守備でも大いに貢献した。

2連勝と波に乗る鹿島からも2名を選出。中盤を支配したレオ・シルバと、先制点を挙げるなどサイドで攻守に奮闘した和泉竜司を選んでいる。

また1トップには、的確な配給で攻撃にリズムをもたらし、決勝弾を挙げた柏の江坂任。2シャドーの一角には、ルヴァンカップに続き2戦連発ゴールを挙げたFC東京の安部柊斗。右ウイングバックには2ゴールを演出したC大阪の坂元達裕を配置した。

そのほか3バックには、献身的な守備を見せつつ6試合ぶりの得点を挙げた湘南の大岩一貴。相手の決定機を冷静に処理した鳥栖のエドゥアルド。クリーンシート達成の立役者となった広島の佐々木翔をセレクトした。

【今節のベストイレブン】の採点&寸評
GK
1 東口順昭(G大阪)7 ●3回目
前半に仙台の西村拓真のPKをストップしたことで、試合の流れを大きく引き寄せることに成功。ポジショニングも良く、正面でシュートを止める場面が多く、ビッグセーブもあった。

DF
22 大岩一貴(湘南)6.5 ●初選出
クロスをはね返すなどゴール前で献身しつつ、果敢に持ち上がりゴールを奪取。6試合ぶりの先制点でチームに勇気をもたらした。

3 エドゥアルド(鳥栖)6.5 ●4回目
グランダーのクロスを確実に処理するなどピンチでも冷静にプレー。カウンターで前線に走り、チームに勢いを与える。

19 佐々木翔(広島)6.5 ●2回目
相手のロングフィードやクロスに対して常に的確なポジションを取って跳ね返し続けた。無失点勝利の立役者。

MF
29 山本悠樹(G大阪)7 ●初選出
J1初先発とは思えない落ち着きぶり。先制された直後に「練習していた」というミドルシュートを鮮やかに決め、J1初ゴールでチームに流れを引き戻した。3得点目も倉田秋へ出したパスがゴールに繋がり、さらに守備でも身体を張り、攻守で大活躍。

4 レオ・シルバ(鹿島)6.5 ●初選出
攻守において中盤に安定をもたらす盤石のプレーぶり。名古屋・マテウスの突破など相手のストロングを難なく止める姿は見事の一言。ピッチ中央は彼の独壇場だった。

11 和泉竜司(鹿島)7 ●2回目
対名古屋において何よりも重要な先制点を気合あふれる飛び込みで叩き込み、サイドでの攻守でも常に主導権を取った。後半になっても馬力を失わないプレーで攻撃に勢いを出し、激しい守備でもゲームを引き締めた。

31 安部柊斗(FC東京)7 ●初選出
ルヴァンカップに続く2戦連発、ノッている男は違う。CKのこぼれ球に左足一閃。コンパクトに振り抜き、強烈なシュートを突き刺した。

17 坂元達裕(C大阪)7 ●2回目
48分に都倉賢へのクロスで先制点をアシスト。74分には得意のキックフェイントからオウンゴールを誘発。文句なしのベストイレブン選出だ。

FW
THIS WEEK MVP
18 三笘 薫(川崎)7 ●4回目
ボールを受ければ何かをやりそうな予感が漂う特別な選手。もはやルーキーとは思えぬ堂々としたプレーで、決めたシュートの難易度はハイレベルなものだった。

10 江坂 任(柏)7 ●3回目
中盤のスペースに顔を出してよくボールを受け、フリックや的確な配給で攻撃の流れを作って、見事なミドルシュートで決勝ゴールも自ら決めた。

※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
●は今シーズンのベストイレブン選出回数。

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