【G大阪】天皇杯決勝 川崎へのリベンジと、スタッフへの思い…倉田秋「勝って喜びたい」

G大阪は30日、来年1月1日の天皇杯決勝・川崎戦(国立)に向けて大阪・吹田市内で調整し、MF倉田秋(32)、DF三浦弦太(25)が取材に応じた。川崎には今季リーグ戦で2戦2敗。11月25日の対戦では圧倒的な攻撃力の前に0―5と大敗し、目の前でリーグ優勝を決められた。しかし粘り強い守備で接戦をものにするという戦いで2位に食い込み、天皇杯決勝でリベンジのチャンスを得た。倉田が「今年はいろいろなことがあった。その思いも乗せて、最後は勝って喜びたい」と語れば、三浦は「次の1試合、僕らが川崎よりボールを保持して、という戦いは急にはできない。今シーズン、勝ち点を積み上げてきた戦いを見せる」と表情を引き締めた。

近年は低迷していたG大阪にとって、タイトルを獲得すれば2015年度の天皇杯以来。今季は若手が台頭し、当時の主力でチームに残っているのは倉田、GK東口、DF藤春、FW宇佐美らと少数になった。15年の決勝でもピッチに立った倉田は「独特な雰囲気はあります。それ以上に楽しかったのは覚えています」と当時を回想。若手が増えたチームには経験不足からくる不安もあるが「ずぶとい選手が多いんで心配していない。でもピッチに立つと独特な緊張感もあると思うので。(アドバイスは)その時に思ったことは言えれば」と、リーダーとしての自覚をにじませた。

また三浦は、今年愛妻を病気で亡くした橋本篤マネジャーへの思いも明かした。「篤さんが(チームを)どれだけサポートしてくれているかも肌で感じている。それを陰ながら支えてくれた奥さんにも、チームとして優勝を捧げたい」。チームを献身的に支える橋本マネジャー、そしてその家族たちに、5年ぶりのタイトルを捧げる覚悟を示していた。

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