「小野瀬サイドバック」G大阪・宮本監督がサプライズ起用の意図説明

「富士ゼロックス・スーパー杯、川崎3-2G大阪」(20日、埼玉スタジアム)

敗れたものの、昨季とはひと味違うところを見せた。後半ロスタイムに力尽きたG大阪の宮本恒靖監督は「勝利を目指してスタートしたので結果は残念ですが、選手が見せてくれた内容には今年取り組んできたものがたくさんあった」と振り返った。昨季3戦3敗。1ゴールも奪えなかった王者相手に、後半2点差を追いつき、ラストプレーまで食らいついた。

まずは沖縄キャンプから着手していることが明かされていた新布陣4-3-3。スタメン発表に驚きの声があがったようにMF小野瀬を右サイドバックで起用した。宮本監督は「もちろん川崎対策というところもあるが、選手のコンディションのばらつきがある中、攻撃的な選手のコンビネーションも見たかった」とサプライズ起用について説明。マッチアップする川崎FW三笘への対抗策でもありながら、「4-3-3の右ワイドは初めて」という右ウイング起用の矢島と、連携することでの期待もあった。

1週間での急仕上げだった「SB小野瀬」。GK東口は三笘の動きを警戒したコーチングをするよう心がけていたというが、「変なポジションをとることもなかった。安心してできていました」と語った。

他にもキャンプ途中からの合流で調整が送れていたFWレアンドロペレイラチアゴアウベスの新戦力を後半24分から投入。4-4-2に布陣を変えながらも、FWパトリックを加えたブラジルトリオで迫力のある攻撃を展開した。

宮本監督はこの大会を「リーグ戦開幕前の公式戦だからこそ結果にこだわって戦う。開幕1週前だから現状の立ち位置や足りないものが見える」と現役時代から捉えていたという。「結果的にいろいろなものが見えました。来週以降に生かしていきたい」と敗戦の中での手応えを口にした。

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