本命は東京、柿谷ら加入の名古屋はV圏内/永島昭浩

Jリーグが26日に開幕する。昨季からのコロナ禍で過密日程は続く。一部地域で緊急事態宣言が出ていることもあり、60人以上の外国人選手が来日できず、開幕には間に合わない。昨季降格なしだったこともあり、今季は通例の2チームではなく4チームが降格。本紙評論家永島昭浩氏はFC東京を優勝候補に挙げた。

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東京が初優勝する可能性が最も高いと見る。今季も飲水タイムがあり、アメリカンフットボールのように試合は4分割、クオーター制で進められる。その都度、戦略的アドバイスを送ることが重要になり、ガンバ大阪時代に3冠を獲得した長谷川監督は、昨季のルヴァン杯を制したように実績はもちろん、選手交代を含めて戦略家としては日本人屈指。ほぼ昨季の選手で戦える利点もあり、走り負けないサッカーで就任4年目の集大成となる。

戦略の意味では鬼木監督の川崎Fも甲乙を付けがたい。20日の富士ゼロックス・スーパー杯を見ても、前半途中の飲水タイムを境に主導権を握り返すなど、優勝した昨季の強さは変わっていない。ただACLの強行日程もあり、最後は東京が上回るのではないか。

G大阪は2年目MF山本ら若手が伸び盛りで、FWレアンドロ・ペレイラら新外国籍選手がマッチすればおもしろい。堅守で安定感抜群の名古屋グランパスは、柿谷と斎藤の元日本代表FWの加入で優勝圏内になった。引き続きコロナ禍で迎える今季、クオーター制と交代枠5人を昨季以上にうまく使うチームが上位にくる。

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