【G大阪】今季チーム初ゴールのFW宇佐美貴史が明かした苦悩「考えすぎて苦しくなるくらい」

◆明治安田生命J1リーグ第18節 鳥栖0―1G大阪(14日・駅前ス)

G大阪は元日本代表FW宇佐美貴史(28)が開幕5試合目で今季チーム初ゴールを奪い、初勝利をつかんだ。0―0で迎えた後半23分、左サイドからMF福田のラストパスを受けた宇佐美が右足を豪快に振り抜いて先制。ゴール後はサブの選手たちの輪に飛び込み、喜びを爆発させ「誰が初ゴールを決める、誰が勝たせるんだというところは、考えすぎて苦しくなるぐらい考えていた。今までで3本の指に入るぐらいうれしかったゴール」と振り返った。

チームは新型コロナの集団感染により、3月に2週間の活動休止に。再開後も守備陣が奮闘を見せる一方、宇佐美は状態が上がらない試合が続いていた。途中出場した11日・柏戦もチャンスを決めきれずにチームは敗れ、クラブワーストの開幕4試合無得点という重圧に、夜も眠れないほど追い詰められていた。

この日は慣れ親しんだFWパトリックとの2トップで、中盤に下がってリズムを作りながら攻撃を組み立てた。そして試合前、MF福田に「抜ききらずに上げてくれ」と要求した形からラストパスが届き、チーム初ゴールにつなげた宇佐美。「今日スタートから出て結果を残し、チームを勝たせて、自分のポジションを保持しないと、と思っていた。危機感を募らせられたことは要因の一つかなと思います」と安どの表情も見せた。

エースの得点をDF昌子を中心とした堅守で守り切り、つかんだ初勝利。遅ればせながらチームを勝利に導いたエースに、宮本恒靖監督(44)は「まだまだ本調子ではないと思う。でも彼が取ると、チームは勢いを増す」とさらなる期待をかけていた。

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