白星“爆買い”許さん!G大阪・宇佐美「金は関係ない」/ACL サンケイスポーツ 9月30日(水)7時0分配信

【広州(中国)29日】白星の爆買いはさせん! G大阪は30日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦(対広州恒大=中国)戦に向けて敵 地で前日練習と会見に臨んだ。豊富な資金力を誇るライバルは得失点差で+1ごとに500万元(約9400万円)もの特別ボーナスを用意していることが判 明。日本代表FW宇佐美貴史(23)は「金は関係ない」と金満クラブの野望を打ち砕き、7年ぶり2度目のアジア制覇を目指す。

驚がくの中国マネーが明らかになった。広州恒大が準備した、Jリーグでは考えられないニンジン作戦を報道陣から伝え聞いた宇佐美は軽く受け流した。

「お金のためにやっているわけではないんでね。目標とか家族とか、応援してくれるファンのためにですね。彼らも同じでしょうけど。相手のボーナスは自分たちのプレーには関係ないです」

選手に配るライバルのボーナスは、勝った場合の得失点差ごとに約9400万円を支払うというもの。5-2で勝利すれば、2億8200万円。上限は10点差勝ちで、10-0ならば9億4000万円というとてつもないスケールだ。

広州恒大は中国本土で不動産業を営む『恒大地産集団』が母体で、中国屈指のIT企業で電子商取引大手の『アリババ・グループ』も株式の半分を持つアジア NO・1のビッグクラブだ。今夏から元ブラジル代表監督のフェリペ・スコラリ監督が指揮し、移籍金約19億円でブラジル代表MFパウリーニョを獲得、年俸 約14億円でFWロビーニョ(G大阪戦は出場登録に間に合わず不出場)も入団させた。資金力に任せて白星までも“爆買い”しようという算段だ。

G大阪は営業費用が年間で約38億円。野呂社長は「うちは特別なことはしないけど…お金じゃないですよね」とコメント。資金力ではとても及ばないが、試 合で負けるつもりはない。準々決勝第2戦で退席処分を受けたため長谷川監督はベンチ入りできないが、宇佐美は「ピッチに立つのは自分たち。僕らがしっかり していれば大丈夫だと思います」と力を込めた。

広州恒大には1次リーグで鹿島、準々決勝で柏と、日本勢が相次いで敗れた。期待を背負って、G大阪が中国の雄に立ち向かう。

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