常勝鹿島が復活! 3年ぶり6度目のナビスコ制覇で国内3大タイトル17冠を達成 Soccer Magazine ZONE web 10月31日(土)15時16分配信

後半3得点の鹿島 MVPは小笠原が2度目の受賞

 史上最多6度目の頂点を目指す鹿島アントラーズか、史上4チーム目の連覇を狙うガンバ大阪か――。31日、埼玉スタジアムで行われたナビスコカップ決勝 は、数々のタイトルを獲得してきた伝統ある2チームが激突し、3-0で鹿島が快勝を収めた。これで鹿島は、2012年以来3年ぶりの同大会制覇となった。

ゲームは序盤から、G大阪に対して公式戦4連敗中の鹿島がペースを握った。前半2分に遠藤康が決定的なシュートを放ち、5分にも再び遠藤がゴール正面で ボールを受けるも相手DFに防がれる。さらに11分、ペナルティエリア外から中村充孝が枠を捉えた一撃を放つが、G大阪の遠藤保仁がヘッドで間一髪クリア した。

押し込まれていたG大阪は、リスクを最小限に抑えながら前線の宇佐美貴史、パトリックを中心に攻め込んでいく。23分にはセットプレーのクリアから、宇佐美がドリブルで敵陣に持ち込む。左足のシュートはGK正面をついたが、持ち味が生きた鮮やかなカウンターだった。

それでも鹿島の勢いは止まらない。40分には遠藤から赤崎秀平に縦パスが通り、GKもかわして右足シュートを放つがG大阪のDF丹羽大輝がクリア。鹿島が攻め込みながらゴールを奪えずに、0-0で前半を終えた。

采配ズバリ 交代選手が追加点に絡む

 後半は立ち上がりから、遠藤を中心にG大阪がボールを動かし、前への圧力を強めていく。後半9分にはシンプルなパス交換から宇佐美がボールを受け、右足の鋭いミドルを放つが、シュートはゴールのわずか右へと逸れた。

だが、先にスコアを動かしたのは、前半から再三チャンスを作ってきた鹿島。15分、CKから中央に走り込んだファン・ソッコがヘッドで合わせて先制した。

この1点でゲームが動き出す。G大阪は20分に大森晃太郎を投入。流れを引き寄せようとするが、鹿島の勢いは止まらない。28分には途中出場のカイオの クロスに金崎夢生が飛び込むもGK東口順昭が足でかき出す。G大阪の連覇への執念が光ったものの、39分に鹿島に大きな追加点が生まれる。

CKから途中出場の鈴木優磨がヘッドで折り返し、最後に決めたのは金崎。さらに2分後、スルーパスを受けたカイオが豪快に決めて3-0とした。

試合はこのまま終了。MVPは2002年大会に続いて小笠原満男が受賞し、スタジアムに詰めかけた多くのサポーターとともに、3年ぶり6度目のナビスコカップ制覇、そして国内3大タイトル17冠達成を祝った。

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