【G大阪】地獄から天国へ、藤春誕生日V弾!初連覇へ健太監督お見事采配 スポーツ報知 11月29日(日)7時5分配信

年間3位のG大阪が浦和に3―1で勝利し、チャンピオンシップ(CS)決勝進出を決めた。1―1の同点でもつれ込んだ延長後半13分、この日が誕生日だっ た日本代表DF藤春広輝(27)が決勝ゴール。さらにロスタイムにも追加点を奪い、同2位の浦和を破り決勝への切符をつかんだ。同1位の広島との決勝(第 1戦12月2日、第2戦12月5日)で、クラブ史上初の連覇に挑む。浦和は2年連続でG大阪に優勝への道を阻まれた。

藤春は信じていた。丹羽のバックパスが、ゴールに向かった瞬間は「何してんねん」と頭を抱えたが、GK東口が止めると信じて前線にとどまった。

1―1の延長後半13分。ゴールに向かったまさかの“シュート”に、東口が必死に触れてポストに当たった。そこから右サイドに送られると、途中出場だっ たDF米倉のクロスに、藤春が走り込んだ。この日27歳の誕生日を迎えた快足左サイドバックは、利き足ではない右足で決勝ゴールをたたき込んだ。

「今までバースデーゴールはなかったんで。しかも右足で。ありえないです!」。過去の誕生日はいい思い出はないという藤春は興奮。先制したが追いつかれ た展開で、長谷川健太監督(50)は後半36分、本来攻撃が持ち味の右サイドバックの米倉を右MFで投入。「勝負どころで使おうと思っていた」という采配 が的中し、米倉が決勝アシストを決めた。

長谷川監督が12年にG大阪監督に就任後、最も鍛え上げてきたのが藤春と米倉の両サイドバックだ。攻撃力が売りの2人に守備の向上と攻守にわたる豊富な運動量を要求。時には「俺の求めるレベルでできないなら外す」と厳しく接し、日本代表に磨き上げた。13年までJ2千葉に在籍した米倉は「攻撃的なサッ カーがしたいからうちにきてくれ」と引き抜いた逸材。藤春には「長友のライバルになるくらいの選手になれ」と刺激を与えてきた。

今季はACLベスト4、ナビスコ杯は決勝で敗れたが「こういう試合でも動じなくなってきた。自分たちのサッカーをすれば勝ちきれるという自信がついてきた」と遠藤は語った。年間順位3位からつかんだJ連覇への挑戦権。激闘を戦い抜いた自信を胸に、年間王者・広島に挑む。

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