G大阪が声明発表「いかなる差別的な行動も絶対に許すことはありません」 スポニチアネックス 11月29日(日)14時50分配信

J1G大阪のブラジル人FWパトリック(28)に対する「黒人死ねよ」などの人種差別的な書き込みが28日、ツイッター上に投稿されたことを受け、所属先のG大阪が29日、クラブの公式サイトを更新。「ガンバ大阪は、いかなる差別的な行動も絶対に許すことはありません」とする声明を出した。

G大阪は差別的な発言があったことを公式サイト上で明かしたうえで「Jリーグは『差別や暴力のない世界を』のスローガンをもと、人権啓発活動を行っております。そして、ガンバ大阪も人権問題に関する啓発活動を日頃から行っている中、このようなことが起きたことは非常に残念でなりません。ガンバ大阪は、い かなる差別的な行動も絶対に許すことはありません。これからも、Jリーグと連携をとりながら、差別撲滅に向けた取り組みを引き続き行って参ります」と宣言 した。

差別的な書き込みを行った投稿者のプロフィルには、28日のJリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝でG大阪と対戦した浦和のサポーターであることが 明記されており、Jリーグや両クラブは対応を協議中。パトリックはツイッター上で「とても残念。人間としてやるべきではない」と投稿者に返信していた。

浦和は28日、すでに公式サイト上で「発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を絶対に許しません」と声明を出している。

浦和は10年5月の仙台戦で一部サポーターが相手選手に差別的な発言を行った。14年3月にはサポーターが差別的な横断幕を掲げ、Jリーグから無観客試 合の処分を受けている。この際にJリーグの村井チェアマンは、同じようなトラブルが繰り返された場合は「(下部への)降格、資格剥奪も視野にある」とさら なる厳罰を示唆していた。

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