Ｇ大阪のＭＦ倉田秋（２７）が２９日、ＦＷパトリック（２８）とその家族にささげるリーグ２連覇を誓った。

前日２８日に行われたＪリーグチャンピオンシップ（ＣＳ）準決勝・浦和戦（埼玉ス）の試合後、ＦＷパトリックのツイッターに人種差別的な投稿が書き込ま れ、パトリックは大きなショックを受けた。この日、クラブハウスでリカバリーをこなした倉田は「パトは仲間やし、Ｇ大阪はみんな家族。許せないし、俺らに は分からないところで傷ついている」と同僚を擁護。そして「それを癒すには試合に勝って…そうしたらアイツも、アイツの家族も喜べる。一緒になって勝ちたい」と、１２月２日にホーム万博で行われる広島とのＣＳ決勝第１戦へ気持ちを高めた。

自身は今月２２日のリーグ最終節・山形戦（万博）で患った腰痛の影響もあり、浦和戦は後半途中から出場。痛み止めを服用しての強行出場だったが、一夜明けて「次は大丈夫」と笑顔を見せた。本拠地で行われるＣＳ決勝第１戦まで中３日。「今年はずっと厳しい状態（日程）で戦っている。慣れている。ヨネ（米倉）もボクも後半から出場したし、そんなに疲れていない。その選手がどれだけ活躍できるか。総力戦になる」。自らをタイトルのキーマンに指名し、来るべき決戦の日に備える。