エース宇佐美が見せた天皇杯連覇への執念 2戦連続2ゴールでG大阪が決勝進出 Soccer Magazine ZONE web 12月29日(火)17時45分配信

CS決勝で敗れた広島相手にリベンジ2発! 2年連続の元日決勝へ

 10月以降、沈黙が続いていたG大阪の日本代表FW宇佐美貴史が完全に覚醒した。29日にヤンマースタジアム長居で行われた天皇杯準決勝のG大阪対広島の一戦で、準々決勝の鳥栖戦に続く、2試合連続となる2ゴールを決め、チームを2年連続の決勝進出に導いた。

Jリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝と同じ顔合わせとなった一戦は、王者広島が主導権を握りながら、G大阪が少ないチャンスを狙っていく展開に。す ると開始早々にエースが輝いた。前半7分、クロスからFWパトリックがヘディングで落としたボールをペナルティエリア手前で拾うと、間合いを計りながら左 足を振り抜く。相手DFの股の下を抜けたシュートはゴール右隅に決まった。

その後、1点を追う広島の勢いに押されていた後半29分、決定的な2点目を決める。カウンターからMF倉田秋がドリブルで持ち上がり、FW長沢駿を経由してボールは宇佐美へ。迷うことなく左足を振り抜き、チームに再び歓喜をもたらした。

「(CS決勝で)悔しい思いをさせられているので、そ の借りを返したいと思っていた。そうなって良かった」試合後にこう振り返った殊勲のドリブラーは「フィニッシュの時にまったく慌てていない。アイデアもたくさんあって、その中で冷静に良いプレーをチョイスできている」と、自身の調子の良さに手応えをつかんでいた。

連覇を懸けて元日に浦和と激突

 試合はその後、長沢にゴールが生まれてG大阪が3-0で快勝を収め、2年連続の決勝に進出。昨季三冠王者として臨んだ今季だったが、CS決勝で敗れたリーグ戦、決勝で鹿島に0-3で敗れたナビスコカップと、いずれもタイトル獲得目前で涙を呑んでいる。

今季最後のタイトルとなる天皇杯決勝へ、「みんな笑顔でハッピーに終わりたい」と語った宇佐美。復活したエースが、G大阪を連覇へ導くべく、決勝での3戦連発を誓っていた。

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