<サッカー天皇杯>ガ大阪、王者広島を3発撃破 毎日新聞 12月29日(火)22時13分配信

◇天皇杯全日本選手権準決勝(29日)

○ガ大阪3-0広島●

広島のリーグ優勝を目の前で見せつけられてから約3週間。「もう負けたくなかった」と宇佐美。雪辱に燃えていたガ大阪は、J1チャンピオンシップ決勝の2試合と同じように先手を取った。ただ、違ったのはその後の試合運びだ。

前半7分に先制。後半、1点リードのまま時間が経過すると、いったんはDFラインが下がり始めた。ただ、この日のガ大阪は同じ過ちを繰り返さなかった。 「1点では勝負はつかない」。長谷川監督が選手たちの心境をこう代弁したように、すぐにラインを上げて修正。攻める気持ちを取り戻した。

後半29分、自陣で相手のパスをカットした倉田は「前が空いていたので行けるところまで」と相手を次々とかわして一気にゴール前へと迫る。最後は宇佐美。「決定機で一呼吸置けている」と調子を取り戻したエースが、体勢を崩しながらもゴール隅へと押し込み2点目を決めた。

終わってみれば3得点の完勝。ただ、J1王者の広島を倒して満足するわけにはいかない。国内3冠を総なめにした昨季とは異なり、今季はナビスコ杯、J リーグともに決勝まで進みながらも準優勝。「ずっと2位で終わりたくない」と倉田。シルバーコレクターに甘んじるつもりはない。

Share Button