【G大阪】宇佐美、完全復活!2発連続2得点!2年連続決勝進出 スポーツ報知 12月30日(水)7時5分配信

◆天皇杯 ▽準決勝 G大阪3―0広島(29日・ヤンマースタジアム長居)

G大阪が広島に3―0で完勝し、2年連続の決勝進出を決めた。日本代表FW宇佐美貴史(23)は2戦連続となる2得点の活躍。今季終盤の12戦無得点から完全復活し、08、09年以来の天皇杯連覇に挑む。

憎らしいほど冷静なプレーが、エースの復調を物語っていた。前半7分、FWパトリックが頭で落としたパスをゴール正面で受けると、宇佐美は左にボールを流して“誘い”をかけた。広島DF千葉がつられて足を伸ばした瞬間、左足シュートで股の間を抜いてゴール右隅へと先制点を突き刺した。

24日に長女が誕生し、直後の天皇杯準々決勝・鳥栖戦(26日)で12試合ぶりのゴールとなる2得点を挙げると、この日も勢いは止まらず。後半29分に も2点目を奪い「今はシュートを打ったら入る、という感覚」と胸を張った。不振時に始めた練習後のランニングは疲労を抜くためだった。体にキレが戻ると 「この子のためにもっと頑張らないと」と言う心境の変化も生まれ、本来のシュート精度がよみがえった。

チームもCS(チャンピオンシップ)決勝で苦杯をなめさせられたJ王者を倒すため、FWパトリック、トップ下のMF倉田が、広島のキーマン・MF青山を徹底マーク。長谷川健太監督(50)は「何としても広島をたたくという強い気持ちで勝利できた」と納得の表情を浮かべた。

ナビスコ杯、CSに続き、国内3大タイトルすべてで決勝に進出。それでも宇佐美は「最後、みんなで笑顔で終わりたい」と言い切った。今季、あと一歩でタイトルを逃し続けたG大阪が、満を持して天皇杯連覇に挑む。

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