【G大阪】沖縄キャンプで“相部屋”藤本&宇佐美の連係は? 天皇杯覇者が24日に今季初の実戦へ! SOCCER DIGEST Web 1月23日(土)18時39分配信

37名の大所帯も離脱者が多く、チーム分けせずにトレーニング。

 1月17日に結団式、必勝祈願、新体制会見を終えたG大阪は同18日、1次キャンプの地となる沖縄・中城村へ移動し、本格始動。歓迎セレモニー等を終えるや、午後から約1時間半にわたって汗を流した。

今季よりU-23チームがJ3リーグに参戦することもあって、所属選手は全37名と、大所帯となった。それだけに、どんな練習メニューが組まれるのかが注 目されたが、初日の練習では昨年末からリハビリ組で活動する岩下敬輔、米倉恒貴、西野貴治、小川直毅、岡崎建哉に加え、倉田秋が腰痛で、新加入の呉屋大翔 が大学の試験のため(*呉屋は21日午後の練習より合流)離脱。

U-22日本代表として五輪予選を戦っている井手口陽介を合わせると、全8選手が抜けていたため、トレーニングをフル消化できるフィールド選手は25名と、昨年とあまり変わらない人数に。そうした事情もあってチーム分けをすることなく全員が一緒にトレーニングを行なった。

今季で就任4年目を迎える長谷川健太監督は、新シーズンを見据えて取り組むキャンプの意義を次のように語っている。

「基本的にキャンプでは沖縄も、2次キャンプの宮崎もメンバー分けをせずにトレーニングを行なうつもりでいます。それは選手を平等に見極めたいということと、怪我人が多いこともあり……、(倉田)秋や呉屋はすぐに合流できそうですが、それでもフィールド選手は27名くらいにしかならないこと。またなにより、年間のスケジュールを見ても、若い選手が経験のある選手と一緒にトレーニングをできるのはおそらく、この時期しかないですから。

このキャンプでしっかり戦術を落とし込んでいきたいし、若い選手にもトップのレベルをしっかり感じてもらいたい。今季はスタッフも少し入れ替わったの で、スタッフ同士の擦り合わせという意味でもこのキャンプは重要な意味を持つと考えています。ここで我々スタッフもしっかり共通理解を備え、ガンバ大阪と して1年を戦い抜けるようにしたいと思います」

アデミウソン、藤本ら移籍組の溶け込みも順調に。

 毎年のことながらオフの過ごし方は選手それぞれで、それゆえこの1次キャンプでは、選手ごとにフィジカル面での差は否めないが、それぞれに明確なビジョンを描きつつ、かつ、課題と変化を自身に求めてトレーニングに向き合っている。

また、もともとのチームの『ウェルカム』な空気感もあってだろう。アデミウソンや藤本淳吾ら移籍組の溶け込みも早く、全体的な雰囲気もいい。さらにト レーニング以外のところに目を向けると、毎年、この1次キャンプでは選手たちに2人部屋が用意されているのだが、その組み合わせも興味深い。

今季は例えば、藤本淳吾と宇佐美貴史、丹羽大輝と野田裕喜、藤春廣輝と初瀬亮、というように『ベテランと若手』や『同じポジション同士』など、いろんな 『初顔合わせ』が多い。そのなかで、様々なコミュニケーションが生まれたり、若手が刺激を受けたりしているのも間違いないだろう。

「ハルくん(藤春廣輝)には昨年末に練習に参加していた時もいろんな話をしてもらいましたが、このキャンプでも結構いろんな話をしてくれます。いい刺激をもらっています」(初瀬)

なお、この1次キャンプではボールを使ったフィジカルトレーニングを組み込みながら、キャンプ後半には「戦術的な要素も少しずつ入れながらチームを作っていく」と長谷川監督は語っている。

 そのうえで、最終日となる24日にはF.C.那覇とのトレーニングマッチが予定されている。そこでは「最低でも一選手あたり、45分間はプレーするこ と」(長谷川監督)になりそう。もっとも、今年最初のトレーニングマッチゆえ、戦術的な仕上がりはまだまだこれからという状態にはあるはずだが、新加入選 手を含めてどんな組み合わせ、アピールが見られるのか、楽しみにしたい。

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