釜本氏が提言、五輪OA枠は宇佐美や武藤がおもしろい サンケイスポーツ 1月28日(木)7時0分配信

U-23アジア選手権(27日、ドーハ)サッカー男子でリオデジャネイロ五輪出場を決めた手倉森ジャパンに、元日本代表FWで1968年メキシコ五輪銅メ ダリストの釜本邦茂氏(71)=日本サッカー協会顧問=が提言。日本代表FW宇佐美貴史(23)=G大阪=ら個人技で打開できるストライカーのオーバー エージ(OA)枠起用を訴えた。戦術面では4位だった前回12年ロンドン五輪のように堅守速攻を中心とした戦い方を求めた。

まずは、五輪出場権獲得おめでとう。今回のチームは、初戦の北朝鮮に勝ってから尻上がりによくなってきた印象だね。チームが一つになって、途中から出た選手も自分が何をすべきかわかってプレーしていた。いろんな選手が点を決めて、いい流れができていたね。手倉森監督の采配も大きいんじゃないかな。

ただ、よりレベルの高い相手と戦う五輪本番では、アジア予選のようにボールを保持できないだろう。そう簡単には攻められない。そこで、お手本にしてもらいたいのが、前回のロンドン五輪(4位)で見せた戦い方だ。世界で勝つにはカウンター、堅守速攻に尽きる。68年のメキシコ五輪のときも、しっかり守って、カウンターで点を取った。(2014年)ブラジルW杯は相手を崩して点を取ろうとし過ぎて、世界の壁にはね返された。戦い方で結果は変わってくるはず だ。

手倉森監督がどうOA枠を使うか注目だね。これまで作り上げたチームにほかの選手がポツンと入ってくるから、なかなか難しいことだけど、宇佐美やFW武 藤(マインツ)なんかはおもしろいと思う。ひとりで局面を打開できるストライカーが必要になる場面もあるだろう。FW本田(ACミラン)を起用するとなれ ば、周りが合わせないといけなくなり、今までやってきたサッカーがコロッと変わってしまう危険性がある。でも、個人技で点を取ってくれる宇佐美のようなタ イプだと、連係面はあまり関係ないからね。とにかくFW。OA枠でDFはいらないと思うよ。

本番までまだ半年ある。いかにフィジカル面を積み上げ、一つ一つのプレーで精度を高くできるか。もちろん、48年ぶりのメダル獲得を期待している。ホンマ、そろそろ頼むで。

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