スタメンで7戦連続不発の宇佐美 「自分で仕留めるシーンが足りなかった」

決定力とゴール前への進出に課題

 日本代表FW宇佐美貴史(G大阪)にとっては課題の残る試合となった。29日に行われたロシア・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のシリア戦、バヒ ド・ハリルホジッチ監督の下で日本代表に定着している23歳は先発出場。しかし、無得点のまま後半40分にMF清武弘嗣(ハノーバー)と途中交代。代表で 先発した試合はこれで7試合連続無得点となった。日本は5-0でシリアを下し、勝利で2次予選を締めくくった。

「中でやっててもいつ決まるんだという感覚があった。形はできていて、あとは決めるだけで、そこが一番大事なんですけど、探りながらという感じでした」

前半はオウンゴールによる1得点に留まるなど、相手を圧倒しながら得点の遠い展開が続いた日本。左サイドから幾度となくドリブルで仕掛け、対峙するDFを翻弄していた宇佐美も決定的な仕事をこなすことはできなかった。得点が遠く、課題が残ると試合だったと振り返った。

「少なからず周りと絡みながらいいチャンスを作れていたし、そこから自分が入って行って仕留めるシーンが足りなかったのが課題ですし、それがあれば点を取れたと思います」

激化するポジション争いに生き残れるか

 FW本田圭佑(ACミラン)やFW岡崎慎司(レスター)、MF香川真司(ドルトムント)など海外組メンバーとポジションを争う宇佐美。初参加のW杯予選 は結局、7試合で1得点という結果に終わった。FWハーフナー・マイク(ADOデン・ハーグ)やFW金崎夢生(鹿島)という新戦力も台頭し、ハリル監督も 新たに4-4-2システムを採用するなど、発足2年目を入りハリルジャンパンは変革期を迎えている。

指揮官から絶大な信頼を得ている宇佐美だが、シリア戦を含め代表で先発した試合は7試合いずれも不発と起用に応えることはできていない。

「チームではG大阪のためにやりますけど、生き残っていけるようにやりたいと思います」

代表生き残りを懸けたサバイバルはより激しさを増していくだろう。課題に直面した宇佐美は、代表で確たる地位を築き上げることができるだろうか。

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