【J1展望】1stステージ・9節|G大阪-川崎|G大阪は過去11戦で「8勝3分」とホーム無敗。川崎は“鬼門”を突破できるか

G大阪――前節ゴールの宇佐美が、2試合連続となるか。

ガンバ大阪
1stステージ成績(8節終了時):8位 勝点12 4勝0分4敗 9得点・8失点

【最新チーム事情】
●福岡戦で採用した、中盤がダイヤモンド型の4-4-2を継続か。
●福岡戦で途中出場から今季2点目を決めた宇佐美が、先発の見込み。
●オ・ジェソクが太腿の違和感により、高卒新人DF初瀬が先発も。
●ホーム吹田スタジアムでは公式戦4連敗中。

【担当記者の視点】
7節の柏戦、ACL5節の水原三星戦と連敗を喫したが、前節の福岡戦は宇佐美のゴールで1-0と勝利し、嫌な流れを止めた。19日の水原三星戦でPKを 二度失敗し、決定機も外すなど精彩を欠いた宇佐美は、福岡戦でベンチスタートとなり、その鬱憤を晴らすようにゴールで存在感を示した。それだけに、エース のモチベーションは今節も高そうだ。

負傷を抱えるオ・ジェソクに代わり、右SBは今季昇格した18歳の初瀬が先発の見込み。徐々にプロの水にも慣れてきた感があるとはいえ、リーグ最多得点 を誇る川崎の攻撃に対応できるか。また、前節に採用したシステムが機能するかもポイント。遠藤をトップ下に配置したダイヤモンド型の中盤が機能するか。

今季、ホームでの公式戦は7試合で1勝1分5敗。前節の柏戦で敗れた後、サポーターから強烈なブーイングが飛ぶなど、苦戦を強いられる傾向にある。勝利は3節の大宮戦のみで、ホームの公式戦は4連敗中と“地の利”を活かせていない状態だ。

とはいえ、すでにACLでグループリーグ敗退が決まっているなか、リーグ戦に注力する意味でも、まずはホームで2勝目を挙げたいところ。さらに、過去 リーグ戦11試合で8勝3分と相性はすこぶる良い。今季二度目のリーグ戦連勝で波に乗り、スタンドから溢れ出る“歓喜のシャワー”を浴びたい。

川崎――中村のトップ下、登里の人生初となる右SBが機能するか。

川崎フロンターレ
1stステージ成績(8節終了時):2位 勝点17 5勝2分1敗 18得点・10失点

【最新チーム事情】
●前節の浦和戦で今季初黒星。敗戦のショックを払拭できるか。
●中村をトップ下に置く布陣で巻き返しを図る。
●エウシーニョが加入2年目にして初の出場停止。代わりにレフティの登里が右SBに入る見込み。
●トレーニング中に田坂が負傷。一方、原川がグラウンドでのジョギングを開始。
●チーム事情のため、三好がU-19代表候補キャンプを早めに切り上げて合流。
●前節の浦和戦で10針を縫う負傷で途中交代した奈良。強行出場の見込み。

【担当記者の視点】
前節の浦和戦は相手の守備を崩し切れないまま0-1で敗れた。今季初黒星を喫して、首位から転落するなど泣きっ面に蜂の状態となったが、今節は悪い流れを払拭する意味で重要な一戦となる。浦和戦後、大久保は「切り替えて次に臨みたい」と前を向いた。

もっとも、チーム状況はやや厳しい。エウシーニョが加入2年目で初の出場停止となるなか、怪我人続出の最終ラインは人材が枯渇気味。谷口はSBに対応可 能ながら、今節はボランチでの起用が濃厚。エウシーニョの代わりに、左利きの登里が人生初の右SBに入る見込みだ。右サイドの連係や守備の対応が勝敗を分 けるひとつのポイントとなる。

また、中村をトップ下に配置した中盤の攻防も見どころだ。谷口と大島の2ボランチがサポートしながら、中村が相手ゴールに近い位置でプレーできればチャンスも増える。その半面、中村を抑え込まれると攻め手に窮す可能性も否めない。

アウェーのG大阪戦は、過去リーグ戦11試合で3分8敗と相性が極めて悪い。川崎にとってはいわば鬼門だが、新スタジアムでは初対戦。ここで悪いジンクスを断ち切り、再浮上のきっかけを掴めるか。

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