【J1展望】FC東京×G大阪|森重が出場停止。FC東京はACL敗退の鬱憤を晴らせるか

FC東京――吉本と丸山のCBコンビが勝敗を左右するか。

J1リーグ・1stステージ14節
FC東京-ガンバ大阪
5月29日(日)/17:00/味の素スタジアム

FC東京
1stステージ成績(14節終了時/11試合消化):12位 勝点14 4勝2分5敗 10得点・13失点

【最新チーム事情】
●高橋をアンカーに置いて守備が安定。しばらくは4-3-3で臨むか。
●大黒柱の森重が累積警告で出場停止。CBは丸山と吉本が組む。
●5月24日にアウェーで上海上港に敗れ、ACLはラウンド16で敗退決定。

【担当記者の視点】
上海上港(中国)にアウェーゴールの差で敗れたACLは、ベスト16止まり。クラブ初の8強入りはならなかった。そのダメージをG大阪戦まで引きずるよ うだと、厳しい展開を余儀なくされそうだ。フィジカル面も然ることながら、メンタル面でどう切り替えるかがポイントになる。

G大阪にホームで敗れれば、もしかすると城福監督の進退問題に発展するかもしれない。ACLでベスト8に進めず、リーグ戦でも低迷となれば、そうした問題が浮上するのは当たり前。いわば崖っぷちに追い詰められている指揮官に安息の時間を与える意味でも、勝利が欲しい。

ただ、大黒柱でCBの森重が出場停止。丸山と吉本がコンビを組むCBの出来が勝敗を左右するカギになりそうだ。アンカーの高橋を含む守備ブロックは機能 しているだけに、あとは奪ったボールをどうゴールに結び付けるかだ。決定力不足に陥っている現状で、先制されると打開策を見出すのは難しい。先行逃げ切り で白星を狙いたい。

G大阪――2試合連続ゴールのアデミウソン、2試合連続ボランチの倉田がキーマン。

ガンバ大阪
1stステージ成績(13節終了時):6位 勝点19 6勝1分5敗 14得点・11失点

【最新チーム事情】
●アウェーでのFC東京戦では、01年7月14日以来勝利なし。
●パトリックはFC東京戦で2試合連続ゴール。
●前節の広島戦に続き、倉田をボランチ、遠藤をトップ下で起用する見込み。
●遠藤はJ1通算100ゴールまで、あと1ゴールに迫る。
●吹田サッカースタジアムで、初のパブリックビューイングを実施。

【担当記者の視点】
前節の広島戦では、ボランチで起用された倉田が1ゴールを奪い、パトリックと2列目も効果的に絡んで快勝した。チームは復調傾向にあり、今季初の3連勝に向けて士気は高い。

不安材料は、パトリックが27日の練習を体調不良で休んでおり、さらに長沢も負傷中。パトリックの起用が難しい場合、代役は大卒ルーキーの呉屋のみとなる。もっとも、ここ2試合は遠藤をトップ下に配置するシステムが機能するなか、宇佐美とアデミウソンの両サイドハーフを含めた2列目の解体は避けたいとこ ろだ。

とりわけアデミウソンは、2試合連続ゴールと好調を維持。周囲との呼吸もようやく合い始めただけに3戦連発もあり得そうだ。また、CBに“闘将”岩下が復帰した11節の新潟以降は2勝1分と不敗。守備の強度も徐々に高まってきた。

中盤で鍵を握るのは、2試合連続でボランチに入る倉田だ。不慣れな位置ながら守備に奔走し、ボール奪取後に見せる縦への推進力は特筆に値する。前節の広島戦同様、長い距離を駆け上がりゴールを決めるか。各セクションのキーマンが活躍すれば、3連勝も見えてくる。

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