G大阪サポレポ vol.37 日本平で再び! 2015/04/15

スーパーゴール、再び!

 IAIスタジアム日本平で行われた清水戦。試合前から、今日も宇佐美が躍動するのではないかという予感があった。

 オレンジに染まるスタンドを見ると、あのスーパーゴールを思い出さずにはいられない。昨季の第25節、宇佐美は右サイドからドリブルとワンツーを絡めて左へ流れると、一度右足でこねてから相手の股を抜き、ゴール右隅に流し込んだ。試合後に「相手の股を抜けばゴールできると思った。すべて見えていた」と言い放った姿に鳥肌が立ったものだ。その日本平で、再び天才が魅せてくれた。

 開始早々、相手の意表を突くヒールパスでコンディションの良さを見せる。すると29分、阿部からのアーリークロスを右足で柔らかくコントロールして寄せていた清水のDFを置き去りにし、ゴール左隅へシュートを突き刺した。後ろからのクロスはコントロールするだけでも非常に難易度が高い。それを相手DF、GKが決して届かない絶妙な位置に持っていく感性と技術。一体、彼には何が見えているのだろうか。

 宇佐美劇場はそれだけで終わらない。ピーター・ウタカの移籍後初ゴールと、東口の一瞬の油断を突いた大前のゴールで同点にされて迎えた80分、清水に傾いていた流れを引き戻した二川からのくさびのパスを受けると、左に流れたパトリックを囮に使い、マークについていた3人のDFを一瞬で抜き去ってニアサイドにズドン。タックルにきた相手をかわしたワンタッチはまさにワールドクラスだった。

 代表から帰ってきた宇佐美は、課題とされていた前線からの守備やオフザボールの動きも見違えるようになった。さらに「東くん(東口)を救える形になったことが嬉しい」というインタビューにも、一皮むけた大人っぽさが感じられた。天才は絶賛成長中だ。

一人ひとりの声援は、かけがえのない力

 先週アウェイで行われたブリーラムとの壮絶な試合に勝利し、ACL決勝トーナメント進出への望みが出てきた。開幕早々本当に厳しい戦いが続いている選手たちを何とか後押ししたい。サポーターとして我々ができるのは、とにかく声援を送り続けることだ。練習場に足を運んだり、スタジアムで観戦したり、テレビで観戦したり、その形はさまざまだ。

 今俺らにできることをしっかりと。

 連日戦い続ける選手たちに熱いエールをおくりましょ!

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