宇佐美、ガンバサポへ涙の別れ「またいつかこのクラブで」

◇明治安田生命J1第1S最終節 G大阪3―3名古屋(2016年6月25日 吹田S)

ドイツ1部アウクスブルクへ移籍するG大阪のFW宇佐美貴史(24)がガンバでの最終戦を終え、試合後のお別れセレモニーに参加。「またいつかこのクラブでやれることを夢見ています」と涙を流しながら、海外で実績を残した後にまた復帰する希望を口にした。

宇佐美は自身が子供の頃からG大阪サポーターだったことを振り返り「僕の夢はプロサッカー選手になることでもなく、もちろんJリーガーになることでもな く、ガンバ大阪の選手になることでした。今この会場に来ている子供たちと同じように、スタンドから声援を上げてガンバの選手を応援していました。そのサ ポーターだった自分が、サポーターの皆さんに応援してもらい、声援を挙げてもらえるこの環境は本当に夢のようでした」とガンバ愛を強調した。

1度目のドイツ移籍は結果を出せなかったが、次こそはという気持ちは強い。「1度目はぼろぼろになって皆さんに助けてもらってここまではい上がらせても らいましたが、2度目は粘り強く地面にはいつくばってでも努力を重ねて、皆さんに助けてもらう必要がないくらいの男に成長して、またいつかこのクラブでや れることを夢見ています」と思いを吐露し、こらえきれずにタオルで涙をぬぐった。

「僕はこれからガンバの選手ではなくなりますが、ガンバのファンで永遠にあり続けますし、そういう意味では皆さんと一緒です。皆さんこれからもガンバ大 阪をよろしくお願いします。最後になりますが、僕は皆さんのことを心から愛しています。これからも僕も応援を続けていただければ幸いです。本当に今まであ りがとうございました」とサポーターへ感謝してあいさつを締めくくった。その後スタジアムを一周。サポーターと握手を交わし、別れを名残惜しんだ。

試合は前半3分に名古屋が先制したが、終了間際の45分にG大阪が追いつき1―1で折り返し。後半は宇佐美のFKから2点目、3点目を奪ったが、取っては取られの展開で3―3のドローに終わった。

宇佐美は19歳だった2011年夏に期限付きで欧州屈指の強豪バイエルン・ミュンヘンに移籍し、同じドイツのホッフェンハイムでもプレーしたが、活躍できなかった。13年途中のG大阪復帰後はJ1昇格の立役者となり、14年は国内3冠に貢献した。

アウクスブルクは15~16年シーズン12位で、かつて細貝萌が所属した。

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