【G大阪】U―19日本代表MF堂安、J3の福島戦で勝利に貢献

◆明治安田生命Jリーグ J1第2ステージ第5節 柏3―2G大阪(23日・日立柏サッカー場)

G大阪のU―19日本代表MF堂安律(18)が24日、2日続けての公式戦となるJ3の福島戦(吹田S)に先発フル出場し、1―0の勝利に貢献した。今 季J1初出場となった24日の柏戦で途中出場した疲れは見せず、体を張った守備などで奮闘。個人技で強引に仕掛ける場面は少なかったが、ボールをキープし てためをつくるなど、随所で持ち味は発揮した。

「チームの状態があまりよくなかったので、ゴールを決めたかったけど、勝つためのプレーを優先しました。チームの勝利が一番なので、勝てたことはよかった」

今年、オランダ1部・PSVからオファーが届いたが残留を決断。目標としている海外挑戦に心は揺らいだが、育ててもらったG大阪で結果を出すと心に決 め、今はトップチームでポジションを奪うことだけに集中している。その第1歩となった柏戦では、後半35分からの出場だったが「去年より自信を持ってプ レーできた。仕掛けるスペースもあったし、フリーになることもできた。少し自信にはなりました」と確かな手応えを感じ取った。この日も終盤まで走りきるタ フさをアピールし「昨日与えられた時間(約10分間)が今の評価なので、これからどんどんアピールしたい」と表情を引き締めた。

試合は0―0で迎えた後半30分、MF小川のクロスをFW呉屋が頭で合わせ、決勝点を挙げた。大学ナンバーワンFWとして、今季関学大から加入した呉屋 も、まだJ1でのゴールがなく、トップチームでの出番に飢えている。「今日は点を取ったプレー以外のクオリティーが低かった。嫌でも(長谷川)監督の目に 止まるぐらいの結果を残して、自信を持って『使ってください』と言いたい」と決勝点を喜ぶことなく、悔しそうな表情をみせた。

柏戦に2―3と敗れたトップチームは、第2ステージで3試合勝ち星がなく7位。エース宇佐美がドイツ1部・アウクスブルクに移籍し、得点源を欠いてい る。優勝争いに絡むためには“起爆剤”が必要な状況だ。堂安18歳、呉屋22歳。大きな伸びしろのある若手たちが、アピールを続けてチャンスを待つ。

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