2nd上位に殴り込むのはG大阪か広島か

ともに2勝2分1敗の両軍の対決となる。ガンバ大阪とサンフレッチェ広島。獲得した勝点は同じだが、チーム状況は異なる。『明治安田生命J1リーグ』 2ndステージ開幕戦で1st王者・鹿島アントラーズに3-1で完勝し、続くべガルタ仙台戦も3-1でモノにしたG大阪だが、ここ3試合は2分1敗。2試 合連続スコアレスドローを経て、前節は柏レイソル・クリスティアーノにハットトリックを許し、2-3で敗れた。一方の広島は前節・ヴィッセル神戸戦では開 幕戦・ジュビロ磐田戦以来となる勝利を2-0で収めた。

明暗が分かれたのは前節と言える。決定力が課題だったG大阪は柏に2点差を追いつきながら、不用意な決勝点を献上した。直近3試合で7得点を奪いながら、9失点を喫していた広島は急造3バックが機能し、開幕戦以来の完封勝利を挙げた。

ともに離脱者がいる。G大阪は1stステージ終了とともに、エース・宇佐美貴史がチームを離れ、前節から左SB・藤春廣輝とボランチ・井手口陽介を『リオ 五輪』で欠く。広島もCB・塩谷司がオーバーエイジで『リオ五輪』に参加し、FW・浅野拓磨は『リオ五輪』を経由し、新天地へ旅立つ。

だからこそ、2ndステージ第6節の結果が重要となる。両クラブとも首位・川崎フロンターレに勝点5差をつけられ、これ以上離されるわけにはいかない。ま た、1回戦で激突する8月31日(水)・9月4日(日)の『2016JリーグYBCルヴァンカップ』を睨む上でも、勝利を収めたいところ。

G大阪・長谷川健太監督は、キーマンに遠藤保仁を指名。J1通算100ゴールに王手をかけてから11試合無得点のMFに積極的にシュートを打つように促し た。とはいえ、そこはマイペースな遠藤のこと。本人は「早く決めたい気持ちはあるが、自分の記録よりチームの勝利が大事」とペースを崩さず。前節、実質2 ゴールのFWアデミウソンらへのラストパスも厭わない。

広島のキーマンと言えば、ピーター・ウタカだ。15ゴールと得点ランキングトップを走るFWは前節も神戸DF3人とGKを手玉に取るスーパーゴールを炸裂 させた。ひとりで局面を打開したかと思えば、浅野に代わってシャドーの一角に入った宮吉拓実のゴールをお膳立てするラストパスも放った。4試合ぶりにゴー ルをマークしたウタカとともに、1か月ぶりに戦線復帰したMF・青山敏弘の存在も心強い。

J1リーグ通算成績ではG大阪の21勝7分19敗とほぼ互角、『チャンピオンシップ』『天皇杯』『スーパーカップ』を含め、昨年から3勝1分3敗と全くの 五分の星を残す両チームの対決。G大阪×広島は7月30日(土)・市立吹田サッカースタジアムにてキックオフ。試合当日は『ガンバキッズデー!』を開催。 通常前売料金1000円のホーム自由席小中が今回は特別に500円で販売。また中学生以下の来場者先着2000名にフェイスペイントシールもプレゼントさ れる。チケット発売中。

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