ガンバ逆転星!“長身星”長沢、同点&V弾で首位・川崎に2差接近

明治安田J1第2ステージ第10節最終日(27日、湘南1-2G大阪、BMW)G大阪は敵地で湘南に2-1の逆転勝ち。4試合ぶりに先発したFW長沢駿 (28)が2得点の活躍で勝利に導いた。第2ステージ首位の川崎、同2位の浦和がともに敗れたため、G大阪は首位に勝ち点2差の4位と肉薄。6位柏までが 勝ち点3差にひしめく混戦模様となった。

ついに首位の背中を視界にとらえた。G大阪が“通天閣”FW長沢の2ゴールで雨中決戦を逆転勝ち。8月は4戦4発と覚醒したストライカーの活躍で、首位川崎に勝ち点2差にせまった。

「点を取れているから、気持ち的にも乗っている感じはありますね。まだまだとり続けたい」

前半3分に先制点を献上して出ばなをくじかれたが、ボールを支配して徐々にペースをつかんだ。すると同26分、韓国代表DF呉宰碩のロングパスに抜け出 した長沢がGKと1対1になると、右足ボレーを豪快に突き刺した。さらに後半19分にはMF遠藤の左CKに、1メートル92の長身を生かし頭で逆転弾をた たき込んだ。

昨夏に長谷川監督を慕い、清水から移籍してから初となる複数得点に、「ガンバでは走っているだけでいいボールが出てくる。その喜びを感じながら、貢献し たい」。7得点でチーム得点王となった男が謙虚に頭を下げた。温厚な28歳は「おまえは優しすぎてFWに向いていないっていわれたこともある」と笑う。戦場のゴール前を生業とするFWには珍しい“優しすぎるストライカー”。それでもピッチ上では熱い気持ちで結果を残してみせた。

4位のままながら1試合で奪首できる勝ち点2差まで迫った。それでも6位柏までが勝ち点3差内にひしめき、第2ステージは大混戦。川崎、浦和との直接対決を終盤に残しているだけに長谷川監督は「とにかく自分たちは目の前の1戦1戦を勝っていくしかない。直接やるまで食らいついていく」と力を込めた。

年間順位では3位鹿島と勝ち点9差と離されていることもあり、CS出場には第2ステージVが必要。今季序盤はなりを潜めていた西の雄だが、最後は主役の座を奪い取る。

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