【J1展望】1stステージ・17節|山形-G大阪 |天皇杯決勝以来の再戦。今季最多動員の一戦で凱歌をあげるのは? SOCCER DIGEST Web 6月26日(金)17時0分配信

山形――1-5で敗れた前節のショックを払拭できるか。G大阪――2試合続けて4-2-3-1を採用するか。

J1リーグ1stステージ・17節
モンテディオ山形-ガンバ大阪
6月27日(土)/19:00/NDソフトスタジアム山形

モンテディオ山形
リーグ成績(14節終了時):16位 勝点13 3勝4分7敗 20得点・26失点

【最新チーム事情】
●広島戦の先発オーダーから4人の入れ替えが濃厚。左右のウイングバックには、キム・ボムヨンと高木純が起用される可能性が高い。
●前線3枚は、紅白戦でバランスの良かった組み合わせに。広島戦で1ゴールを決めた中島が、今季リーグ戦で初スタメンの見込み。
●相手がG大阪ということで、チケットの売れ行きは好調。メインスタンドとバックスタンドの席が完売。ビジター自由席の一部が、南サイド自由席として山形側に開放された。今季最多動員はほぼ確実の状況となっている。

【担当記者の視点】
前節の広島戦は1-5の大敗とショックを隠せない。気持ちを上手く切り替えて臨まないと再び大量失点という悪夢に見舞われる可能性がある。相手は、昨季の天皇杯決勝で敗れているG大阪。押し込まれる展開が予想されるだけに、守備ブロックの出来が重要になる。

宇佐美がサイドハーフで起用された場合は、とりわけウイングバックの働きがポイントになりそう。対峙するだろう高木純には、根気強く守るメンタルタフネスも求められる。

攻撃面では、前線のトライアングル──ディエゴ、川西、中島が少ないチャンスをどうモノにできるか。1トップを任されそうなディエゴは丹羽と岩下の屈強な壁を打ち崩せるか。

目標の残留を目指すうえで、第1ステージは良い形で締め括りたい。勝点3とは言わないまでも、引き分けには持ち込みたいところだ。

ガンバ大阪
リーグ成績(16節終了時):4位 勝点29 8勝5分3敗 21得点・12失点

【最新チーム事情】
●前節の柏戦で採用した4-2-3-1(宇佐美=左MF、倉田=トップ下、パトリック=1トップ)を継続する可能性も。
●オ・ジェソクが兵役関連の手続きで韓国に帰国中のため起用できず。
●井手口がU-22代表に選出。
●大森は筋肉系のトラブルで出場回避も。

【担当記者の視点】
16節を終えて「2列目をマイナーチェンジしたい」と語っていた長谷川監督は、ACLの関係で順延された13節の柏戦(6月23日)で4-2-3-1を 採用。宇佐美を左MFに下げて中盤に厚みを出し、クロスを使いながらパトリックを活かす狙いも、結局、不発に終わって7試合ぶりの敗戦。直近3試合は2分 1敗と、チーム状態は良くない。

山形戦では、戦い慣れた4-4-2に戻すか、4-2-3-1を再び採用するか不透明だが、いずれのシステムでも先発メンバー自体は変わらないため、試合中にも変更可能だ。

第1ステージ最終戦のポイントは、ボールポゼッションの質だろう。連戦の影響で疲労が蓄積している分、いかに効率良くパスを回し、攻撃に出るかを考える 必要がある。その点では、中盤の構成力が高まる4-2-3-1でリズムを作り、相手を押し込みながら仕掛けて、エリア内でパトリックの強さと高さを引き出 す形が最良か。

一方、気掛かりなのは宇佐美だ。リーグ戦に加えてACL、代表戦などを含めると公式戦8試合連続ノーゴール。好調時のキレがなく、運動量も低下しており、ここぞの場面での決定力も欠いている。チャンス自体には絡んでいるが、そろそろゴールが欲しい。

Share Button