宇佐美、J1初の3発!得点王陥落危機に“ハット”目覚めた サンケイスポーツ 6月28日(日)7時0分配信

明治安田J1第1ステージ最終節(27日、NDスタほか)G大阪は敵地で山形を3-1で破り、3得点した日本代表FW宇佐美貴史(23)はJ1では自身初 のハットトリック達成。第1ステージを4位で終えたが、第2ステージでの巻き返しへ頼もしいエースの復調となった。すでにステージ優勝を決めていた浦和は 新潟に5-2で大勝し、12勝5分けの勝ち点41。2ステージ制で開催された2004年までを含め、史上初めて無敗で終えた。第2ステージは7月11日に 始まる。

トンネルを抜けた先で、ゴールがあふれ出した。1カ月以上無得点だった宇佐美がわずか12分間でハットトリック達成。第1ステージの最終戦で完全復活を遂げた。

「別にびっくりしてないです。近々点が入るのはわかっていた。きょうはすごい取れそうな感じがしていたし、1点で満足していなかったので」

まずは後半5分だ。左サイドのMF倉田からパスを受けると、1タッチでDFをかわして左足シュート。リーグ6試合ぶりのゴールを決めると、完全に感覚を 取り戻した。同14分にはペナルティーエリア付近から股抜きでDF1人を抜き去り、GKと1対1で右足で冷静に流し込んで2点目。さらに同17分にはMF 倉田のシュートをGKが弾いたこぼれ球につめて3点目だ。

「焦りはなかったけどストレスはあった。焦ってなかったからこそ、きょうが生まれたと思う」。3点目はリーグ戦クラブ1300点目というメモリアルのおまけつき。ドバッと3発でスランプを脱した。

5月20日のACL・FCソウル戦から公式戦6試合、代表も含めると8試合もゴールから遠ざかっていたが、中盤からチャンスメークしてチームに貢献して いた。意図的にポジションを下げてボールをもらうことで、自らのリズムとチームのリズムを作りながらゴールの瞬間を探り続けた。

「(調子が)いい中で点が取れないというのも、新しい壁だったと思う。伸びる前には沈むときがあると思っていたし、沈む幅をどれだけ少なくするかだった」

さらなる飛躍を確信。得点王争いでも再び単独トップに立った。覇権奪回を目指す第2ステージへ、エースが再び覚醒モードに突入する。

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