【G大阪】堂安、フローニンゲンは「自分を戦力として考えてくれた」オランダ移籍発表

 G大阪は23日、U―20日本代表MF堂安律(どうあん・りつ、19)のオランダ1部フローニンゲンへの期限付き移籍を発表した。7月1日から来年6月30日までの1年間。大阪・吹田スタジアムで緊急会見を開いた堂安は「東京五輪までにA代表に入って活躍したい」と、日本代表FW本田圭佑(31)、同DF吉田麻也(28)らを輩出したオランダリーグをステップに代表入りを目指すと宣言した。

 G大阪の若きレフティーが海外移籍を決断した。その視線の先には22歳で迎える東京五輪、そして来年のロシアW杯があった。「代表に選ばれるだけならガンバの方が早いかもしれない。でも選ばれるだけじゃ意味がない。入って試合に出たいから」。名門アヤックスなど同国の他クラブも関心を示す中、最大限の試合出場と急成長が見込めるフローニンゲンを選んだ。

 フローニンゲンはオランダ1部で今季8位の中堅クラブで、過去には同国代表FWロッベン、ウルグアイ代表FWスアレスらを輩出した。「自分を戦力として考えてくれた。出場させたいという熱意が伝わってきたのが一番」。本田、吉田らもオランダを経てビッグクラブに移籍し日本代表で活躍。自身にとって最適の選択肢だった。

 昨夏も同国のPSVからオファーを受けたが残留を決断。しかし3得点を挙げた5月のU―20W杯の経験が、海外移籍への情熱を倍増させたという。「技術にあまり差は感じなかった。でも海外の選手は20歳ぐらいから(欧州のクラブで)試合に出始めてすごく成長すると聞いた。自分もそのスタートラインに早く立ちたかった」。U―20W杯では、当時15歳のMF久保建英(F東京U―18)らと共に日本の16強入りに貢献。J1で暫定3位につけるG大阪への未練は断ち切り、自らの成長を追い求めた。

バクチではない 移籍期間は1年間だが、フローニンゲンの公式サイトによると完全移籍のオプションが付くとみられる。「オランダで爆発的な結果を出せれば選んでくれると思う。でもバクチではない。自分に力があると思って行くので」と、ロシアW杯での代表入りも諦めていない。25日の川崎戦(吹田S)で最後の雄姿を披露し、今月中に新天地へと向かう。

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