吹田Sが万雷の拍手に包まれる…堂安律、立派にスピーチ、多くの「感謝」伝える

[6.25 J1第16節 G大阪1-1川崎F 吹田S]

 ガンバ大阪からオランダ1部のフローニンゲンに期限付き移籍することが決まったMF堂安律(19)の退団セレモニーが25日の川崎フロンターレ戦後に行われた。

 先発メンバーに名を連ねた堂安だが、1点ビハインドの後半19分にFWアデミウソンと途中交代。チームは同23分のFW長沢駿のゴールによって、1-1で引き分けた。堂安は「チームメイトが追いついてくれたので感謝したい」とG大阪でのラストゲームを振り返った。

 電撃移籍発表から2日。19歳はしっかりとした言葉で、ファンに最後のメッセージを伝えた。

「僕は今日のゲームを最後に、オランダのフローニンゲンというチームに移籍することを決めました。本当にこのタイミングで行くのは申し訳ないと思っています。その中でも僕の気持ちを理解してくれて、後押ししてくれたクラブ関係者やコーチングスタッフに感謝しています。3歳からサッカーを始めて、ここまで指導してくれた指導者、そして何より両親にこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございます」

「昨日、G大阪での思い出を振り返ると、今年のいい思い出よりも、去年のJ3での悔しい思い出が多く蘇ってきました。どうしたらトップで試合に出られるのか分からず、自分はこのまま終わっちゃうのかなと本気で悩みました。でもそんな状況の中でも、しっかり指導してくれた、實好(礼忠)監督(当時)や長谷川(健太)監督、そして雨の中でも応援してくれたサポーターのおかげでここまで駆け上がってこれたと思っています」

「そして先輩である宇佐美貴史という存在が、自分の中で大きく、憧れでありました。ちょうど一年前の吹田スタジアムで、僕もベンチから宇佐美君のセレモニーを見て、いまだにサポーターの反応、本当に愛されているんだなと思って見ていたのを今でも思い出します。自分はまだG大阪にタイトルをもたらすことが出来ていなくて、大半の人はまだまだ僕のことを認めてはいないと思います。ただ1年後、あいつは行って良かったよねと思われるくらいしっかりと活躍できるように頑張ってきたいと思います」

「最後になりますが、G大阪のジュニアユースから今までの7年間、このクラブとは家族のような場所として所属させてもらいました。このクラブのフロント、スポンサー、コーチングスタッフ、チームメイトのみんなに感謝したいと思います。そして一番はここのクラブのサポーターのことが大好きです。しっかり向こうで頑張ってきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」

 G大阪サポーターは万雷の拍手で海外挑戦する若者の背中を押していた。堂安はスピーチ後、場内一周でファン全員に感謝を示し、スタジアムを後にした。

リンク元

Share Button