【G大阪】堂安、ラストゲームで胴上げされ「覚悟を持っていきたい」

◆明治安田生命Jリーグ J1第16節 G大阪1―1川崎(25日・吹田スタジアム)

 オランダ1部フローニンゲンへ1年間の期限付き移籍をするFW堂安律(19)はG大阪でのラストゲームで惜別弾を決められず、後半19分に途中交代した。試合後のセレモニーでは、広島入りが決定的なFWパトリック(29)とともに堂安はチームメートから3度胴上げされた。

 昨年の6月25日はドイツ1部アウクスブルクに移籍したFW宇佐美貴史(25)のラストマッチ。この日と同じ別れを惜しむサポーターの涙雨が降っていた。「先輩である宇佐美貴史という存在が大きく、あこがれでありました。1年目の吹田スタジアムでベンチからセレモニーを見て、サポーターから愛されていたと思って見ていたのを思い出します。自分はG大阪にタイトルをもたらすことができずにいて、大半の人はまだまだ認めてくれていないと思います。1年後『あいつは行ってよかった』と思われるような活躍をして頑張ってきたい」と、あいさつした。

 5月のU―20W杯では3得点を挙げて16強入りに貢献。G大阪でも主力に上り詰めたが「いい思い出より、去年のJ3の悔しいのが多くよみがえってきた。どうしたらトップで試合に出られるのか分からず、『自分はこのまま終わってしまうんじゃないか』と本気で悩みました」と苦悩したことも明かした。

 涙を見せず、すがすがしい表情で愛するチームに別れを告げた。「正直、こんなに応援してもらってるとは思っていなかった。中途半端な結果じゃダメ。覚悟を持っていきたい。新しい自分を見つけられたら」と新天地での活躍を誓った。

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