井手口の不敗神話が崩壊…G大阪、柏に敗れ8強ならず/天皇杯

天皇杯全日本選手権第6日(20日、大阪・吹田スタジアムなど)4回戦8試合が行われ、G大阪は柏に2-3で敗れ、敗退が決まった。アマチュアで唯一勝ち残っていた筑波大(茨城)はJ1の大宮に0-2で敗れてJリーグ発足以降で大学勢初の8強入りはならなかった。2連覇を狙う鹿島は浦和を4-2で下し、清水に4-1で大勝した川崎や、柏とともにベスト8へ。J2勢の松本は神戸、名古屋はC大阪に敗れ、J3長野も磐田に惜敗して8強は全てJ1勢が占めた。準々決勝は10月25日に実施される。

のってる男の一発も、届かなかった。G大阪は日本代表MF井手口が1点差に迫るヘディング弾を決めたが、2-3で敗戦。2014年のプロ入り後、代表なども含めてゴールした全11試合で負けがなかった不敗神話もついにストップした。

「前半の方が流れがよかったし、そこで1点取れていれば変わっていたと思います。それができなかったことで、後半の流れも変わってしまった」

井手口が振り返ったように前半は五分以上の内容だったが、終了間際に暗転した。前半45分、相手のロングフィードに日本代表GK東口が飛び出すと、目の前でFWクリスティアーノにボールをさらわれた。無人のゴールに決められた。

不用意なプレーで先制点を献上すると、後半立ち上がりの3分にも失点。同7分には東口が蹴ったフィードを相手にはね返されると、そのまま1対1となって3点目を失った。ミスが2度も失点に直結してしまった守護神は「もっとはっきりしたプレーを心がけるべきだった」と悔しさを押し殺した。

クラブが長谷川監督の今季限りでの退任を発表してから、3戦勝ちなし(1分け2敗)。タイトルで監督のラストイヤーを飾ろうという意欲は空転。天皇杯は3連覇を狙い、準々決勝で敗退した前回を下回り、4大会ぶりに8強にも届かず終戦となった。

井手口は「次(23日鹿島戦)まで中2日しかないし、切り替えてしっかりやりたい」と懸命に前を向いた。リーグタイトルは絶望的となっている。4強に残っているルヴァン杯に懸けるしかない。

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